建築学科攻略サイト

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2015年04月04日

質問の解答を書こうと思ったら長くなりすぎたので記事にしました。

こんにちは。



建築学科卒・平民の2014年



という記事で、質問をいただいたのですが、とっても丁寧な質問でしたので、一生懸命答えようとした結果、異常に長くなりましたので、記事になってしまいました。(´・ω・`)



質問の内容がこんな内容です。


はじめまして。
私は建築を学んでいる学生で、建築計画や意匠を研究テーマとして扱う研究室に所属しており、今年度から大学院生になります。

長い学部生生活が終わったのですが、建築学科での4年間を経たにもかかわらず、未だに建築が好きなのか、本当にやりたい事がなんなのかがわからずにいます。
このエントリーを読んで、自分にできることを一度くらい限界までやりきろうと思い、まずは図面や絵のトレースをしようと思い立ちました。
そこで質問が3つあります。


1. まっくさんはどのような図面や絵をトレースしていましたか?縮尺や図面の種類(配置図、一般図、矩形図、、、)を教えていただきたいたいです。

2. トレースを行う際にどのようなことを意識していましたか?(まっくさんは何のために何を得るためにトレースを行ったのですか?)

3. ある建築家の作品を追ったり、時代を追ったりしましたか?


回答の内容がが重なってもかまいません。


私は悩んでばかりでなかなか行動に移すことのできない性格で、まさにこの記事に書いてあるような人間です。なので、とりあえずトレースをやってみようと思います。

自分の意思や考えがないまま人の言ったとおりに行動しようとしていて、私がやろうとしていることはいわゆる「盲目的努力」に当たるのかもしれませんが、私は「自分の信頼できる人が言うことは信じる」という判断をしています。
まっくさんの文章からは誠実さや真摯さが伝わってきて、「この人の言うことなら信じられる」と思い質問させていただきました。

質問というかお悩み相談みたいになってしまいましたが、よろしくお願い致します。長文失礼しました。



・・・ここまでが質問です。



質問の内容を何度か読み、引っかかる部分がいくつかあるのですが、とりあえず最初に、頂いた質問の内容について、僕がやったことを答えさせていただきます。



1. まっくさんはどのような図面や絵をトレースしていましたか?縮尺や図面の種類(配置図、一般図、矩計図、、、)を教えていただきたいたいです。



という質問について、これは僕の中では



2. トレースを行う際にどのようなことを意識していましたか?(まっくさんは何のために何を得るためにトレースを行ったのですか?)



と同時に答えたほうが答えやすいので、1と2の質問にまとめて答えます。



これといって特に限定はしていないのですが、トレースしたものを具体的にいくつか挙げると、最初は建築士試験の問題・回答集等に載っている、木造とかの図面一式です。



1/100の平面・断面・立面・小屋伏・軸組・基礎伏・矩計・・・と、フリーハンドでは無く、製図道具を使用して書きましたね。



何も見なくても書けるようになるまで同じものを何度もかきました。
暗記するまで何度か繰り返すうちに、線を観察する余裕が出てきて、同じだと思っていた線には色々な意味があると気が付きました。



四隅の柱には○の記号が付いている(通し柱の部分※これ、ちゃんと授業行っている人は普通に教えてもらっているらしいですね・・・。笑)、軸組(床)のピッチが303oピッチの部分もあれば、もう少し狭いピッチの部分もある(ピアノ等、重いものを置くため、補強されている)、吹き抜けの記号が点線(上が吹き抜けている)と一点鎖線(いってんさせん-下が吹き抜けている)に分かれている・・・と、いった感じです。



次に、最も基本的な木造の構造と図面が結びついた段階で、新建築・GA・住宅特集等、有名どころの雑誌に書かれている図面をトレースしました。



詳細図と、分かりやすい間取り図のどちらとも片っ端からやりましたね。



この時僕はお金が無かったので、学校にある雑誌を大量にコピーしてファイルにとじ、(著作権とか言わないでね貧乏人のすることなので・・・)トレーシングペーパーをかぶせて上からなぞりました。



この作業で、「詳細図」から分かりやすい「間取り図」にするときに、プロの人がどの線を残し、どの線を消しているかを知ることができたので、何度も繰り返すうちに、図面を見れば、図面からコンセプトや、作者のメッセージを読み取ることが出来るようになりました。



逆に、自分がコンペに出すときに、どの線で訴えるのが一番効果的かも大体わかります。



これらのほかに、胸像(石膏像)のデッサンと、漫画家の絵の模写を同時にやりました。デッサンは空間に影を付けて、対象を浮かび上がらせる作業で、漫画家のデフォルメされた絵は、白紙に重要な部分だけを端的に書き出す作業です。



中学・高校と、美術館へ行くのが好きでしたので、この時に中途半端に覚えていた“美術”の少し理屈っぽい知識と、自分の作業を結びつけながら模写・トレースをしていました。



漫画のイラスト(DEATHNOTE・NARUTO・ONE PIECE・スラムダンク・AKIRA・・・などなど)は、好きなシーンを模写し、実際に筆入れし、スクリーントーンも貼り、人に見せて、漫画の1ページをコピーしたと、お世辞でも言ってもらえるまで描き続けました。
※お世辞だと分かれば、こっそり書き直していました。



あとは、関係ないかもしれませんが、人志松本のすべらない話とか、ディズニーの映画とか、ジブリの映画とかのセリフを、一語一句逃さず、原稿用紙に手書きで起こしたこともあります。笑



これはしんどいですし、今役に立っているのかと言われれば微妙ですが、目で見た複雑な要素のものを、出来るだけ細かいニュアンスを持たせた単語で認識できるようになったとは思いますし、キャッチコピーとして人が食いつきそうなものを考えるのに非常に役に立っています。



たとえば、コンペのタイトルを考える時とか、広告を作る時とか・・・。



他に、AV(アダルトビデオ)のタイトルを大量にメモしましたね。



最初はノートをもってアダルトショップを歩き回っていたのですが、僕は体でかいですし、目立ちますので、なんとなく変な目で見られるので、スマホにメモするようにしていました。



おかげで、友達からは



「あいつは、勉強や研究をしているふりをして、実はAVばかり見ている」



と言われました。



確かにその通りですが、2%くらいは勉強している気持ちでしたし、映画やアニメのカット割りと比較すると、プレゼンテーションをするときに非常に参考になります。



発信者として独立した立場をとるプレゼンを作るのか、呼吸を合わせて同調した立場を作るためのプレゼンを作るのか・・・といった時に参考にしています。



他にもいろいろあるのですが、質問1・2についてはおなか一杯になりそうなので、このへんで・・・。



1・2に対する回答が長いので要点をまとめると・・・



「とにかく色々な種類のものを、とにかく細かく観察すること」を意識していましたね。



普通、図面や絵は2次元(2D)ですが、よくよく観察すると、作者の意図とか、環境とか、においとか、音とか、色々なものが見えてきて、物事がとても立体的に見えてきます。


トレースは、多かれ少なかれ、作者が人に何かを伝えようとした瞬間に実際に行った作業に非常に近い作業の一つです。




体を動かしながらよくよく観察すると、最初は見えなくても、どんどん見えるようになってきます。



見えるようになるまでは、どうしても単純作業のような気がして気が進まないかもしれませんが、見えるようになってくると面白いですよ。



さて、とっても長くなりましたが最後の質問



3. ある建築家の作品を追ったり、時代を追ったりしましたか?



「ある建築家の作品を追う」という質問は、「ある建築家の作品を実際に見に行ったり、誰か狙いを定めてその人物を研究しましたか?」という理解なのですが、合っていますか?



そうだとしたら、そこにリソースを裂いたことはあまり無いですね。



ただ、有名な人も含めて、色々な方と会って話をしたことはありますよ。


コンペの講評とかで話を聞く機会もありましたし。けど、具体的に例えば丹下健三を研究したとか、村野藤吾を突き詰めて研究したとか、そんなのは無いですね。



そういう人がいて、どうやら有名らしいということは知っていますし、プロジェクトの概要なども知ってはいますが、あまりそこに興味が無かったです。



あと、「時代を追ったりしましたか?」というのは、建築史的なものを勉強しましたか?ということですかね。



それなら勉強しています。



一応、ごくごく一般的な知識として、古代の日本建築から西洋・東洋などなど、世界の建築史まで、普通に会話が出来る程度のことは知っています。




どうしても、今の建築ばかりを見ていると、メディアで紹介されているものしか知ることが出来ないでしょ?



「あの人建築に詳しい!」って言われてる大学の先輩とやらは、大体新建築とかGAとかCASAとかAUとか・・・その編集をやっている人あたりが意図して発信した情報なら言えるという人がほとんどです。



僕は建物の名前や建築家の名前をGoogleと同じレベルで言える人になりたいわけではないので、どちらかというとどういうタイミングで、どういう必要に応じてどういう建物が生まれて、そのもろもろの思惑がどういう方向を向いて今に至ったかを知るために建築史と今の建築を照らし合わせてみていましたね。



単語を言えと言われれば言えますが、それよりは未来のアタリを付けるために、今に至る軌跡を知りたいと思って調べていました。



あと、西洋の古い建築は、テキストの知識というよりは、小さい頃に海外に住んでいた時に行ったときの印象のほうが強いですね。



ベルリンの壁とか、コロッセオとか、歴史的には結構殺伐としていましたが、今や記念撮影のスポットとかになってるんだなぁ〜。世の中平和になったなぁ〜という印象です。



宗教観の違いなのか、日本にあると、これネットとかで噂される心霊スポットになって、誰も近寄ってこないんだろうな・・・。



とか思いますね。



歴史的に価値があるといえばそうかもしれませんが、国の文化にもよりますし、見る人にもよります。そんな感じで気楽に勉強していました。



一応、こんな感じですかね。



で、一通り質問に答えさせていただきましたので、最後に僕が感じた印象を書いておきます。



もう一回質問の文章を一部引用してきますが、


長い学部生生活が終わったのですが、建築学科での4年間を経たにもかかわらず、未だに建築が好きなのか、本当にやりたい事がなんなのかがわからずにいます。

このエントリーを読んで、自分にできることを一度くらい限界までやりきろうと思い、まずは図面や絵のトレースをしようと思い立ちました。

私は悩んでばかりでなかなか行動に移すことのできない性格で、まさにこの記事に書いてあるような人間です。なので、とりあえずトレースをやってみようと思います。



とりあえず、これ読んで、トレースするしない以前に、もう少し体を動かしてください・・・。



と思います。笑



ランニングでも良いですし、散歩でも、軽い運動でも良いです。



考えてしまって、行動出来ないってのは、僕の同年代でも多いですし、僕も高校中退してから半年くらい無気力のニートみたいな生活をしてたのでよくわかるのですが、不安になったり、心配すると、体では無くて気持ちとか気分が集中的に疲れます。



けど、とくに今の時代の「勉強」とか「行動」というと、さぁ調べようと思えば、寝ながらでも、机の上でも、パソコンや携帯があればネットで調べることが出来ます。人とコミュニケーションを取ろうと思えば、SNSを開けばいいんです。



とにかく、体使わなくて良いんです。けど、そのかわり結構「目」とか「気」とか、精神的な部分が異常に疲れるんですよ。



そうなってくると、体に死ぬほどエネルギー残ってるのに、精神が疲れ切っててなんかやる気が出ないんで、かなりもやもやするんですね。



そういう状況じゃないのかもしれませんが、もしそういう気疲れしている状況なら、頭動かすのと同じくらい運動したほうが良いですよ。




トレースとかリサーチも、この質問読む限り、たぶん



「気分を変えて、一定期間一生懸命集中してやろう!」



っていうように見えるのですが、それよりは、体動かして色んなとこ行って、いろんなもの見て、それをしながらトレースとかやってみて下さい。




色んなとこ行って、いろんなものを見て、実際に動いてリサーチしてください。




ブログなんかやってる僕が言うことでも無いですが、コミュニケーションとるときは、ネットやSNSじゃなく、極力実際に人と会ってください。




質問3の建築家の質問の話にも関連しますが、同じ建築家でも、実際に会って話をした時に、“人として”言ってることと、雑誌とかで“建築家として”言ってることはかなり違います。



で、個人的にですが、信用に値するのは“人として”言ってることだと思います。



深みがまったく違いますよ。ぜひそうしてみて下さい。



とってーも長くなりましたが、分かりにくい部分がありましたら、また質問してください。



それでは。



とっても昔の記事ですが、関連した記事がありましたので、そちらも参考になればと思い、リンクを張っておきます。



模型をつくる前に、図面を書く前に、プレゼンをする前に・・・



※急いで書いたので、誤字脱字が多いかもしれませんが、そこは愛嬌として許して丁髷。
あと、記事のこと「エントリー」と呼ぶのはなんかあるのですか?
別のコメントもそうでしたので、純粋な疑問です。笑


posted by makku at 00:08| Comment(6) | 建築学科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

ブラック企業って?

こんにちは。



2015年が始まって、時間が経った認識はそこまで無いのですが、気が付けばもう4月です。
もう新年度がスタートし、環境がなんとなく変わるような時期ですね。



環境が変わるということは、多かれ少なかれ、自分の生活や思考が変化するということです。



「新社会人になって、まだ半年・・・慣れない生活が・・・」



と表現されるように、新しい環境に馴染むということは、なかなか大変なことでもあります。僕の同期達も、最近ではほとんどが社会人として生活しているわけですが、なかなか変化した環境に適応できず、けっこうな割合の人たちが会社を辞めたり、転職したりしています。



僕たちが就職活動をしている時に、よく「ブラック企業」という言葉を聞きました。



今でもこのワードは使われているでしょうし、それをテーマにした映画も公開されているので、最近では特に意識されないくらい、馴染み深いワードになってきたのではないでしょうか。



なじみ深い言葉になるということは、自分の意識の中にがっつりと浸透しているということですから、社会人になるタイミングのように、自分の環境が社会人に近づけば、自然に「これから大丈夫かな?」「今から入社する会社は、ブラック企業では無いのかな?」と、不安要素として頭に浮かび上がってくると思います。



ブラック企業と言うと、ニュースでもよく取り上げられていますし、周りの人からも



「うちの会社ブラックでさぁ〜」



という話を聞いたこともあるかと思います。映画を見たりすると、映画のイメージも、ブラック企業というワードに結び付いてきます。



ブラック企業とは?



と聞かれて、ほとんどの人が一言で答えられないように、自分の周りの情報が、なんとなく自分の頭にイメージを作り上げ、漠然とした不安になるのです。



たまに、ネットの記事やTwitterの広告で



「ブラック企業に就職しないために・・・」



みたいな記事が流れてきますが、先ほど書いたような不安を持っている人とかは、



「え!?そんな方法があるの!?」



と飛びつき、ブラック企業に就職しないためのノウハウを学ぼうとするわけですが、個人的にはブラック企業に就職しないノウハウなんてのは存在しないかと思います。



何故かというと、「ブラック企業」そのものが、存在しているかどうか危ういからです。



ブラック企業という言葉があるから、存在しているように見えてしまうのですが、おそらくブラック企業というものは絶対的にどこかの「企業」として存在しているのではなく、個人個人の頭の中に、漠然とした不安要素や不満の集合体の一つとして存在しているだけだと思います。



要するに、



”ある個人にとって、ある企業の条件や環境が合っていないから働きたくない”



という願いみたいなものです。



で、その大衆の漠然とした思惑からいくつか要素を抽出すると、



超長時間労働・低賃金・人間関係が合わない・過酷労働・・・



といったものになるので、



そういう条件がある企業=ブラック企業という発想になるのかなぁと思います。



どうなんでしょうかね・・・?



この条件の逆は、



短時間労働・高収入・穏和な人間関係・楽な仕事



となるわけですが、じゃあ果たしてこの条件が理想の労働条件で、絶対的なホワイト企業の条件なのかと聞かれたら、個人的にはなんか微妙ですし、違和感があるんですよね。



そこまでお金もらえなくてもいいから、仕事が好きで1日中仕事したい人もいますからね。



「楽な仕事」というのも、非常に抽象的です。



例えば僕なんかはキーボードのタイピングがけっこう速いので、Word等のソフトでパソコン上に文書を打ち込む仕事というのは、やりたくないけど楽な仕事なんですよ。



けど、少し年配で今までPCを使ったことが無い人からしたら、PCの文書作成なんてのは超過酷労働だと思うんですね。



つまり、PCでの文書入力で1000円貰える仕事があるとしたら、僕からしたら何もやっていないのに等しいくらい楽な仕事で1000円貰えるのですが、年配のPCに慣れていない人からしたら、過酷労働なのに1000円しか貰えない嫌な仕事なのです。



こんな感じで、人によっていろいろと条件も願望も、楽も苦も、全部違うと思うんですね。
で、それが嫌ならやらなければ良いだけだと思うんですよ。



上からの命令で、長時間強制的に働かされてるんだ!



といっても、それが嫌なら普通に辞めれば済むじゃないですか。



家族がいるんだから!辞めたくても辞められないんだ!



といっても、そう思うなら家族を作らなければいいんです。



ある組織の中で、あるルールが作られ、そのルールの中であることを強制されることはありますが、そんなのは組織を抜ければ済む話で、抜けることは許されているわけですから。



だから、結局ブラック企業がどうやらこうやら嘆いている人を見ると、



「自分はこういう条件で働いて、その上でこういう生活がしたいんだ!だから、自分にとって最も良い労働条件にしろ!」



という、非常に子供じみたわがままを言っているようにしか見えないんですね。



少なくとも、既存の会社は自分以外の経営者が、自分とは違う理念の元に起業して作った会社ですから、そもそも100%自分が求む条件を満たす仕事なんて無いんですよね。



だから、今の自分の環境が恵まれていないとか、ブラック企業だとか思っているとしたら、それは合っていない環境を自ら選んで入ったという自分の失敗を悔やむべきです。



ただ、求めていないところに勝手に行きついただけの話だと思います。



で、勝手に行きついたのは自分なのに、周りの環境に「変われ!変われ!」と訴えたところで、ストレスの無駄遣いですよ。



それなら、早いところ次のところを探せば良いんです。



最近は就職活動でも、入学試験でも、転職でも、公開されている情報が多いので、こういう大前提が当たり前に理解できている人からしたら、より自分に合った場所を探すことが出来るようになってきたと思います。



その一方で、こういう前提が理解できず、周りの環境に過剰に期待するような人からしたら、情報に溺れて何も出来なくなるもどかしい環境になっているかと思います。



就職活動だな、とりあえず、OOナビに登録して、情報を集めよう!



お、情報が届いている。



A社は、給料が良いけど、仕事が忙しそう
B社は、給料があまり良くないけど、仕事が楽そう
C社は、入社しやすそうだけど、やりたい仕事が無さそう。けど、給料はそこそこ
D社は、大手だけど転勤が多そう。けど、給料は良さそう。



う〜ん、どれも自分には合っていない。A社の給料は魅力的だし、C社は入社しやすそうだし、D社の大手の看板というのも魅力的だなぁ。



よし、A社とD社とC社の良い所を持ち合わせたE社を探そう!



といって、この世に存在していないE社を探し始める。



こういう大量の比較検討から最適解を導こうとする行為は、全く建設的な思考では無いですし、ほんとに自分本位でしかものを考えられていない人の典型です。



それをしたいなら、自分が快適に働けるE社を自分でリスクを取って作るしか無いです。



けど、自分はリスクを冒そうともせずに、こういう無い物ばかりをねだる思考の人が圧倒的に多いんですよね。



ほんとに、謎なのですけど、とにかく多いのです。



で、こういう人に限って必ず文句を言います。社畜だとか、働かされているだとか、忙しいだ、眠いだ・・・。と。



選んだのは誰だよ!笑
って思うんですけどね。



イライラしてたり、良く怒っている人ってのは、自分以外の物に過剰に期待をしている人だと思います。



けど、自分以外のものと言うのは、ほとんどの場合自分が求めるもの以下のパフォーマンスしか出来ませんから、期待しすぎるのはあまり意味がないんですよね。



こういう過剰な期待と勘違いの集大成が、世の中で言うブラック企業なんだと思います。



つまり、ブラックな企業が増えたのでは無く、世の中をあまり理解できていないわがままが増えただけの話だと思います。



まぁ、こういうことを書くと、労働基準法がどうとかいうお叱りを受けそうなので補足をしておきますけど、そもそも労働基準法ってのが僕にとってはあまり意味がわからないんですけどね。



労働基準法とやらの文面の一部を引っ張ってくると、


※以下引用


“1条(労働条件の原則)
労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。(第1項)
この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労使関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。(第2項)
労働基準法の基準を理由に労働条件を引き下げることは、たとえ労使の合意に基づくものであっても違反行為であるが、社会経済情勢の変動等他に決定的な理由がある場合には本条に抵触しない。
「人たるに値する生活」には、労働者本人のみならず、その標準家族の生活をも含めて考える。「標準家族」の範囲は、その時その社会の一般通念によって理解されるべきものである。
「当事者」には、使用者、労働者のほか、使用者団体、労働組合も含まれる。“


※引用終わり




もうね、アホなのかというくらい読み手によっていかほどにでも解釈できる、ふわふわした文章ですよ。笑



そもそも法律の本とか読むと分かりますが、法律自体かなりふわふわしていますからね。



恐らく、「法律が・・・」とか言っちゃう系の人は、実はあまり法律関係の本に丁寧に触れたことが無いんでしょうね。



だからがっちり固められたイメージになってしまうのだと思います。



法律=正解みたいな。



けどね、法令集と判例集とを照らし合わせて読むと、いかに法律として定められている文書があいまいな表現か良く分かりますので、経験の無い人は是非やってみて下さい。



他にも、労働基準法には下のような規定があるようです。



※以下引用


“使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少なくとも45分、8時間を超える場合においては少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。”


※引用終わり



この文章とかも、笑っちゃったのですが、8時間ぶっ通しで集中したい時もあるじゃないですか。



「おし、今日は8時間働いたから、1時間の休憩を取ろう!」

「今日は8時間以上働いたのに、本来なら6時間以上8時間未満の休憩時間である、45分間の休憩しか与えられていない、これは労働基準法違反である。まさにブラック企業だ!」



ってね・・・。



もはや機械の発想ですよ。。。



※1分でも、違反は違反だ!お前の言っていることは間違っている!という頭の固い方は、僕の記事なんて読まないほうが良いです。時間とストレスと労力の無駄ですので・・・。



ただ、せっかく人間なんですから、



そういうロボットみたいな思考はやめて、もう少し柔らかく世の中に適応できるようにした方が良いのでは?



と、思うんですよね。



無理して世間にこびへつらうわけでは無くて、柔軟に適応する方が人間らしい生活が出来るようになりますよ。



なんかこう、数字とか基準とか、ルールというなんだかよく分からないものに対して過剰な信用がある気がして、そういう生き方をしていると、どんどん人間では無くなっていく気がするんです。



それは、もう個人的な感情の問題ですけどね、寂しいですよ・・・。



それがつもりつもると、本当に人間味の無い人になってしまいます。



そして、人間味が無くなってくると、自分が気づかないうちに、通常のコミュニケーションにも支障が出るようになります。



そういう人間関係や生き方、非常に自分都合に物事を解釈するという思考が、今の時代といえば時代なのかもしれませんが、個人的にはどうも寂しい感じがして、あまり自分の人生において実行したくは無いですよね。



かといって、あまり頭がちがちで「最近の若いもんは!」みたいなのもよろしくないので、適度にバランスを取らなければいけないんでしょうけど。



とりあえず、色々と言われることがあるかもしれませんが、どうするにしても、将来の選択というものは、まずは自分の本当の欲望や意志・考え・思考に正直になることがスタートだと、僕は思います。



就活応援サイトに登録するわけでも無く、人に相談するでもなく、まず丁寧に自分を観察してみて下さい。



そうすると、



少なくとも今の段階において、自分が本当は、何を求めているのか?



ということが明確なので、自分の思惑に反する将来選択をすることなんて無いんですよ。
その状態が作れれば、変な広告のキャッチコピーに引っかかりませんし、変な不安に襲われることも無くなります。



朝早くから夜遅くまで、徹夜なんて当たり前。毎日が作業ずくめの重労働。それで月収数万円



僕にとっては良い条件では無いですが、本気のアトリエ志望の人とかは普通にこれでやっています。
つまり、このアトリエは、僕みたいな思いを持った人が入ったらブラック企業ですが、労働条件よりも、こういう環境で学びたい欲求の方が強い人からすれば、普通に色々学べて経験が出来る善良な企業です。



他も同じです。



業種はなんであれ、みんな名前を知っている一流企業に勤めて、周りに褒めてもらいたい欲求が一番か
生活は後回しで、とりあえずアトリエで何かを盗みたいのか
待遇は後回しで、業種問わず、なんでも自由にやってみたいのか
ぎりぎり生活出来て、時間を自由に使えればそれでいいのか
とにかく自分の時間が無い、けどお金が儲かればいいのか・・・・・・・・



と、それぞれの思惑や欲望に対して、選択肢なんて死ぬほど用意されています。



ただ、沢山の選択肢があるということは、適当にやってしまうと、自分の思惑と大きく外れた進路を選択してしまう可能性も増えます。



こういう環境で、一番外す確率が少ない方法というのが、僕は自分を丁寧に、正直に観察することだと思います。今はどうであれ、いずれ自分も変わりますし、周りの環境も変わりますので、人生に一度きりの大げさな選択では無いのですから。



まずは第一歩くらいの軽い感覚で、学生で時間があるうちに、自分をよく観察して、周りを良く観察して、自分の選択間違いを「ブラック企業が悪い」なんて、無いものに責任転嫁しないようにやってみて下さい。



それでは、長くなりましたが今年度も一緒に頑張りましょう!



posted by makku at 14:34| Comment(0) | 社会人生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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