建築学科攻略サイト

凡人が建築学科をスムーズにクリアしようと試みるために作ったサイトです。「攻略したぞ!」という過去形ではなく、「攻略できるかな?」というニュアンスです。
正確には、建築学科(を)攻略(したい人の)サイトです。
自分が建築学科出身で、今いろいろと仕事をしている中で、実際の現場を見て思ったこと、感じたことなどを、建築学生時代の経験に絡めて書いております。
よろしくお願いいたします。
 

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2016年11月29日

間取りの履歴書を書いてみた

こんにちは。



建築を勉強してると



「住むことの豊かさ」とか

「住宅とは?」とか

「シェアする生活万歳」



みたいな話が良く出てくるのですが・・・



そういえば他人の家のことばかり考えてて、自分の生活空間とか、間取りとか、そういうものを深く考えたことが無かったので、



自分ってどういうところで生活してたっけ?



ってのを思い出すために、最近過去に住んでた部屋の間取りを色々と描いてみたんです。
※ちょっと暇だったのもあるんですけどね。



そしたらなかなか楽しかったので、今回は僕が昔から住んできた部屋の履歴書みたいなものを、メモがてら記事にしてみました。



それでは早速本文にいきましょう!
注:この記事は、読んだ人より書いた僕の方が楽しめる記事になってます。そこはご了承下さい



■ プロローグ 
〜高校時代〜初期



僕が親元を離れて一人暮らしを始めたのは中学卒業後(地元の高校では無く、遠くの高校に進学したから)なので、一般的な人たち(大学とかで独り暮らし始めた人)よりも少しはやく一人暮らしを始めていると思います。



で、最初に住んだのが、寮みたいなところなんですけど、6帖くらいの1部屋で、なんと2人部屋・・・・。



風呂・トイレ無し(遠く離れたところで共有)、エアコン無し、冷蔵庫無し、テレビ無し、部屋に窓一つという刑務所みたいなところで知らない人とルームシェアしてたんです。



これがね、今から思うと「良い経験だったなぁ」と思うんですけど、当時思春期の高校生だった僕からしたら、知らん男とルームシェアってね、ほんと地獄ですよ・・・。笑



で、半年くらいは何とか生活してたんですけど、
いびきクソうるさいし、夏はお互い男なんで変なにおいが部屋に充満するし、思春期ボーイにとっては最悪の環境でした。



しかも、僕が行ってたのって男子校だったので、



学校行ったら周り男

で、家に帰ったら隣に男・・・



しかも10代ってあれじゃないですか、すっごいムラムラする時期でしょ?



なので、トイレの大きい方に籠って携帯を見ながら1人プレイをするんですけど、トイレが共同トイレなんで汚いんですよ。



トイレ汚いし、1人プレイの途中に知らんやつ入ってきて、小便しながら「ブッ!」って屁こいたり、「あ”〜」とか唸ったりしてるのが聞こえるので、相当集中しないと一瞬で気分が萎えるんですよ。笑



こんな感じでイライラしてる時に部屋戻ってお菓子箱開けるとお菓子が無くなってたりするので、隣のやつと「食った」「食ってない」で大喧嘩になるわけです。



ほぼ殺し合いに近い大喧嘩になりますよ。
こんなしょうもないことで・・・。笑



とりあえず、この当時は最悪でしたね。
で、最終的に仲のいい友達と



「隣のやつを追い出して、一人部屋にしようぜ」



みたいな話になって、結局同じ部屋のやつ追い出そうとして、大モメして、管理人に今までのことが色々バレちゃって、逆に僕がルームシェアを追い出されたのです。



追い出された挙句、学校から厳重処分で大変なことになったんですけど、個人的にはなんかホッとしました。



「あ〜、この生活おわった〜♪」



みたいな。



建築のはやりみたいなので「シェア」とか「つながり」とか言ってる風潮が僕は大嫌いであまり共感出来ないんですけど、今思えばそれはこのころの名残なのかもしれませんね。



このとき僕が、



男女が6人くらいでシェアハウスして、時に笑いあり、涙ありの切ないラブストーリー



みたいな体験してたら、今頃



「やったー!シェアハウス、やったー!!!!ばんざぁああああい!!!」



みたいな建築学生になってたかもしれません。



■ 第一章
〜高校時代〜中盤-後半



ルームシェアを追い出されてから、しばらく早朝に起きて実家から通うっていう毎日を送っていました。
4時起きで毎日始発に乗るっていう生活です。



最初は、駅のコンビニで肉まんとコーヒー買って、早朝のホームで一人肉まんとコーヒーをたしなみながらタバコを吸う(若気の至りです。すみません。)のがなんとなく好きだったんですけど、これもだんだん面倒くさくなってきて、次第に友達の家に寝泊まりするようになってきました。



で、友達の実家に出入りして、いつも友達の親御さんにご飯作ってもらってみたいな生活も長く続くと迷惑になるもので・・・。



ついに、アパートを借りて一人暮らしを始めることになったのです。



その時に借りてた部屋の間取りがこんな感じです。

01.jpg

10帖くらいのワンルームにロフトが付いています。



リビング部分にハシゴがあって、そこを上るとロフトに行ける部屋です。



ついに・・・・



一人部屋での一人暮らしが始まったのです。



当時16歳か17歳でしたので、



一人暮らしとかしたら、彼女とか連れてきて・・・



いろんな妄想してインテリアをそろえましたよ。



部屋用のお香を買ったり、オシャレっぽい花瓶置いてみたり



可愛いJK「ええ、まっくさんて高校生なのに、一人暮らししてるの??」

僕「まぁね。自立を今の内から意識しておかないと、このご時世生きていけないよ」

可愛いJK「まぁ素敵。あら、いい匂いがするわ」

僕「あぁ、これね。fragranceってやつかな?」

可愛いJK「まぁ、素敵!ベッド行きましょ☆」



・・・・




バーロー・・・・



まぁ、こんなこと考えてインテリアそろえても、こんな素敵なことは一切無く・・・



結局友達が大量に居候してきて、素敵な花瓶の花はいつの間にか引っこ抜かれて、中にはもりもりのタバコの吸い殻が突っ込まれてて・・・。



いい匂いのするお香は、親が部屋に来るときにタバコの匂いを消すためだけに焚くっていう。(すぐバレましたけどね)



人生うまくいかないものですね。



この部屋、結構広くて新築だったんですけど、1年そこらですぐ汚くなりましたね。



10帖の部屋の中に、友達がいつも2〜3人。これも最初は楽しいのですが、だんだん人が沢山いることに腹が立ってくるんですよ。笑



で、僕はロフトに移動してAV見てて、友達が10帖の部屋で話してるみたいな。



建築の学生の提案でよくある



「段差で空間を区切る」



確かに出来ますけど、家族くらいの親密度が無いとけっこうキツイと思いますよ・・・。笑



シェアとか繋がりもしつこいと腹立ってきますので、安易にそういう提案しないように!



■ 第二章
〜大学生〜



高校で色々とあって、結局僕は高校をやめちゃったのですが・・・



心機一転!



この時の出来の悪い頭をフル回転させ、



「そうだ、大学に行って1級建築士の資格取って周りを見返してやろう!」



と思ったのです。



そこで、新しく大学生活を始める家を探したのですが、とりあえずバイトとかあまりせずに勉強に集中したかったので、家賃が安くて周りに誘惑の少ない、出来るだけ田舎のワンルームを探しました。



その時の間取りがこんな感じです。

02.jpg

8帖のワンルーム。

机とベッドと本棚しかない殺風景な部屋でした。




椅子が一つしかなく、友達が来ても座る場所が無いので、いつも地べたにお菓子とお酒を広げてお酒を飲んでいました。



このころから、室内での喫煙をやめました。



室内でタバコを吸うと、ずっとタバコ吸ってしまうので、バルコニーでタバコを吸うようにしていたのです。近所もほとんど学生だったので、そんなにうるさくも無く、やっとこさ快適な一人暮らしを手に入れたように思います。



課題の時は、ベッドを折りたたんで、机と地べたに大量に材料やら図面を広げて模型を作っていました。なかなか良い思い出です。



今の嫁がこのころからたびたび僕の部屋に出入りしていたのですが、お嬢様な僕の嫁は、僕の生活を見てカルチャーショックを受けたらしいです。



このころ、僕はバイトしてなくて、ガチンコでお金が無かったので、人から食べなくなったお米もらって、カップ麺の残りの汁にご飯入れて食ってたのですが、それを一口食った嫁が



「こんなの人間の食うものじゃない」



と言ってました。

何もない部屋でたまに電気が止まり、ガスも止まり・・・



時には冬に水風呂を浴びて、速攻布団に入って寝るみたいな生活をしていましたが、この時が何故かほんとに楽しかったですね。



家の中に居ながらホームレスみたいな。
※そういや、ホームレスの定義ってなんだろう、住民票上の住所があるか無いかだけ・・・?



そこから、コンペで徐々に賞を取るようになり、賞金が入ってくるようになり、知り合いから仕事ふってもらえるようになり・・・



うっはうっはですよ。



初めて賞金もらったとき、もうめっちゃ嬉しくて。

コンビニでドヤ顔で焼き鳥と発泡酒沢山買って、友達を集めてみんなでお酒飲みました。



相変わらず地べたでしたけどね・・・。



■ 第三章
〜大学院〜



大学院の時は、気分転換のために一応引っ越しをしたのですが、次に選んだ部屋が実は大学の時と同じ形をした部屋なのです。



場所は違うんですけど、間取りが全く一緒みたいな。

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一応、その時の間取りです。(さっきと一緒ですが・・・)



この時は、学部生の時にコンペで沢山賞金もらってたので、大量の本と、大きめの本棚を買って置いていたので、同じ部屋だったんですけど大学の時より少し狭い感じがしました。



8帖の部屋なんですが、ベッドのスペースとそこへ行く動線を除くとほぼ6帖ですので、そこに本がみっちりある状態でした。
ドン・キホーテ(店)みたいな感じですかね。



この時から、ほとんど外出しなくなり、家で調べ事したり、Youtubeみたりしていました。
たまに外に出るんですけど、車で海行ったりとか、家で考え事してて行き詰まり、車の中で考えて家帰ってきて寝るみたいな生活でした。



ちなみに、この時はトイレでタバコを吸うようにしていました。



学部生の時の退去の時に、不動産業者さんが部屋のチェックに来たんですよ。



その時に、室内でタバコ吸って、退去時に一番金がかからない場所はトイレだって話を聞いて、それからトイレでタバコを吸うようになりました。



ちなみに、退去時にタバコが原因で取られたお金は1000円だったので、確かに不動産業者の言う通りでした。



ここには、結局半年くらいしか住んでいませんでした。



■ 第四章
〜社会人初期〜



さてさて、いよいよ社会人になったのですが、実はこの時が高校のシェアハウスを除いて、最も安く、最もボロいアパートを借りたのです。

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間取りがこんな感じです。



え、悪くないじゃん!



って思うかもしれませんけどね、くっそボロボロですから。


鉄筋コンクリート構造で、入居した瞬間から壁紙もボロボロ。
冬は床にビール置いてるとキンキンに冷えるっていう「床冷房」付きのワンルームです。



まぁ、社会人になったはいいけど、やっぱりベンチャーの歩合給っていうシステムが最初怖くて、出来るだけ家賃の安いアパートを借りて、最悪給料入ってこなくても生活出来るように保険をかけたのです。



でも、住み始めるとこれが結構気に入っちゃって。



4帖の部分に本棚を大量に置いて、6帖のスペースに机と布団があったんですけど、4帖の本棚置いてるとこに窓があって、その窓辺で本を読んでるのが好きでした。




窓から外見ると、すぐ向かいにバーみたいなのがあって、結構有名な椅子とか置いてあるんです。
※一度入って近くで見たら、リプロダクトでした。



社会人になって1年経った頃には、結構いいとこ住めるくらいのお金はあったんですけど、結局、2年ほどここで生活しました。



この時は



「寝るだけの部屋に住んでアウトドア」



っていう生活をしていたので、良く外に出ていました。



外で美味しいもの食べたり、バイク買ってツーリングしたり、映画沢山見たり。
で、一通り遊んで帰ってきてただ寝るだけみたいな。



ここに来た友人は、必ずお化け屋敷と言っていました。
それくらいボロい部屋です。



ただ、なかなか楽しかったですし、この家に住んでる時が、一番外に出る機会が多かったと思います。



■ 第五章
〜社会人中期〜



さてさて、必要最低限の生活スペースを確保し、あとは周りにある施設を利用するという生活を送っていた僕なのですが、そんな生活を2年ほど続けた結果・・・



飽きた・・・



外出るのも面倒くさい、筋トレするのも、映画見るのもいちいち決まった時間に施設に出向いて、お金払って・・・面倒くさいなぁと。



そこで、僕は



いっそ好きな物をすべて家の中につくっちゃえ!



って思ったのです。



ビリヤード好きだから、ビリヤード台を置こう

映画好きだからシアタールーム作ろう

運動したいから筋トレルームも欲しいなぁ

本が沢山あるから、図書室も欲しい

プラモ作ったり、絵を描いたりできる趣味の部屋も欲しい

・・・



考えだしたらとってもわくわくしてきて、衝動的に引っ越すことにしました。



ただ、単身向けの広い家がなかなか見つからず・・・。
そこで



ファミリー向けの賃貸を一人で借りよう!



ってことで、4部屋くらいの間取りで部屋を探すことにしました。
※最初はマンションを買おうと思ったのですが、「マンションを買う」ということにあまり魅力を感じられませんでした。どうせ買うなら戸建てが良いなぁと・・・。

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で、最終的に色々探して選んだ部屋がこんな感じです。



よし、1部屋は趣味の部屋、1部屋は筋トレルーム、1部屋は映画部屋、リビングはどうしようかなぁ・・・



なんてすっごいわくわくしながら部屋のレイアウトを考えてた時・・・



彼女(現嫁)が転がり込んできたわけです・・・。



で、挙句の果てに



「付き合って同居もしてるんだから、結婚するかせんか、ハッキリせい!」



と言われ、ほぼ引っ越しと同時期に入籍をしました。
さすがに、ワンルームとか1LDKでの共同生活はきついけど、こんだけ部屋があれば良いかなぁと・・・。



それにしても、学生時代、僕がワンルームに住んでた時、



たまに部屋にやって来て、カップ麺ばかり食ってた僕に



「私がご飯作ってあげる」



と、ご飯を作ってくれて、寒い部屋で毛布かぶりながら一緒にご飯食べて・・・



「僕が働き始めたら良いもの食べさせてあげるよ。」



って言うと



「お金が無くても良い。一緒に住んで、二人で一生懸命働いて、分相応の生活しよ・・・」



って言ってくれた当時の彼女(現嫁)。



そんな彼女(現嫁)が、結婚して同居し始めてすぐに



「辞めたった!会社!おもんないから!」



ってフリー人間になって帰ってきたときは



「えぇええ・・・・・(´・ω・`)」



となりました。
一緒に働いて頑張っていくのでは・・・?まぁ、生物って進化するんだなぁと思いました。



結果、何故か2部屋を嫁に取られ、僕の「好きな部屋を沢山作ろうわくわく計画」は沈没し、何故か嫁に上納金を納める同居生活が始まったわけです。
※けど、ご飯ちゃんと作ってくれますし、家事もしっかりやってくれるので嫁にはとても感謝しています。



まぁ、今から思えば、色んなことが出来る部屋を沢山作っても、どうせすぐ飽きてたんだから良いんですけどね・・・。



■ 第六章
〜社会人現在〜



しばらく、嫁と3LDKでの同居生活をしてたのですが、家具をそろえたり、家を綺麗にしたりしてたら、結婚もしたし、借りてる賃貸綺麗にしても仕方ないし、それならもう家建てたら良いんじゃね?



ってなって家を買いました。で、これが現在僕が住んでる間取りです。

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間取り的にどうなんですかね?6SSLDK?かな。
左が1階、右が2階。



建築学科卒っていっても、意外と普通の家でしょ。
これは、僕が大学の時に住宅設計(自邸を作ろうみたいな)の課題で作ったものにかなり近いですねー。
※設計課題の時はガレージにランボルギーニが入ってる予定だったんですけど、残念ながら今の段階ではそこは実現していません・・・。



色んなとこ住んで、「家なんて寝るだけの空間」みたいな考えになったこともあるんですけど、今の家はその真逆で、部屋沢山ありますしリビングも25帖あるのでそこそこ広く、これはこれですごく快適です。



LDK以外に6部屋あって、僕が2部屋、嫁が4部屋です・・・
(結局嫁に多く取られるんですよね・・・)



で、この時初めて分かったのが女性の私物の多さですよ。



3帖の衣装用クローゼットは、嫁の服だけでギッシリ隙間なく埋まってます。
2帖のシューズクロークは、嫁の靴、ブーツだけでギッシリ埋まっています。



靴なんて、僕は3足(スリッパ・スリッパ・革靴)しか持ってないのに・・・



あと、いつ買ったんだ?っていうわけのわからないエステの機械に一部屋占領されてますし、化粧道具だけで洗面所の収納ギッシリです。



女性はなんであんなに物に囲まれたいのだ・・・・。



ってのは、結婚して、今の家に引っ越してから分かりました。
※3LDKに住んでた時はまだ半分くらいしか持ってきて無かったんでしょうね。



女性って部屋が増えれば増えるだけ、私物が増えるんだと思います。これは新しい発見でした。
※嫁と同居してて、女性誌を読むときの感覚がちょっと変わりました。



「生活感の無いシンプルでディテールにこだわった住宅を設計する」



みたいなのが建築関係者には支持されるのかもしれませんが、そんな家で夫婦とか子供が生活すると収納の少なさとかに愕然とすると思います。



やっぱり便利であるとか、使いやすいとか、生活しやすいとかってすごく大切ですよ。



これは家建てて住むと死ぬほど分かりますので、「カッコいい住宅作家になろう!」みたいなこと考えてる人は、他人の家設計する前に一度自分の家建てましょう。



そして、自分で生活してみるとオシャレな家を維持するのがなかなか大変っていうのが良く分かります。
ホテルとかならいいんですけどね。



ずっと住むのはすっごい大変ですよ。



あと、家がちょっと広くなったので、インテリアのコーディネートがなかなか大変でした。



今の家のインテリアはすべて嫁の趣味なので、僕はタッチしていないのですが、密度が薄い空間のインテリアはとにかくムズイ!



むずいというか、お金がかかります。
窓も特殊なサイズが入ってるので、カーテンとかは全部オーダーになります。



適度に限られた空間で、規格品が入ってる家の方が、安くて良いコーディネートが出来るんだなぁと、この時よくわかりました。



まぁ、色々考えて家を作るんですけど、やっぱり建築学科出身だからかなぁ、考えるのも住むのも楽しいですよ。



住み始めてから思いもしていない空間を発見することもありますし・・・。



とりあえず、ここ数年で色んなところに住んでみたんですけど、学生の時は空間が先にあって、生活が後からくっついてくる感じです。



で、社会人になってからは生活が先にあって、後から空間が出来てくる感じです。



大学在学中に何度も引っ越すっていうのはなかなか難しいかもしれませんが、色んなところで生活してみると結構楽しいですし、ただの四角い部屋にも色んな思い出が出来て、これが意外と設計とかコンペに生きてくるんだなぁと思いますので、是非、自分が住んできた家の履歴書的なものを作ってみて下さい。



実体験と間取りがものすごくリンクするので、建築の勉強としても面白いですし、普通にアルバム見てるみたいで楽しいですよ。



あと、今回の記事には載せていないのですが、僕は個人的に今まで泊まった(滞在した)ホテルとか、ロッジ等の間取りも図面にしています。



旅行好きな人とかはこういうのも試してみましょう。



「住む」と「滞在する」っていうので、間取りがどう違うのかとか、結構いろんな発見がありますから。




それでは!





posted by makku at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

トレースのすゝめ

こんにちは



もう2016年も終わりに近づいてきましたね。



僕ももう27歳、来年になると28歳で、いよいよ本格的に30歳を意識しはじめる年齢になってきました。



この年になると、1年って早いもので、本当にあっという間に過ぎてしまいます。



27歳がすぐ28歳になり、30歳になり・・・



僕たちがまだ小さいころっていうと、30歳も40歳も50歳もほぼ同じようなもので、



そうなると30歳なんてほぼ40歳・50歳みたいなもので、50歳なんて四捨五入すると100歳なので、僕はもうおじいちゃんになったんだなぁと悲しくなります。



まぁこれ以上書くと本当に悲しくなりますので、年齢の話はこのくらいにしておいて・・・



今回は珍しく、コンペや建築に関係する記事にしようかと思います。
最近はなんとな〜く、就活とか、生活とか、そんな記事が多かったので・・・



心機一転!



というのも、最近Twitterで



「凡人がコンペ取る最も簡単な方法は過去の受賞作品を大量にトレース(書き写す)すること」



っていう発言をしました。



その時に限らず、僕はコンペやドローイングについて記事を書くとき、常々トレースが一番効果的に勉強できる方法ですと書いています。



僕が学生時代に後輩や友達に質問された時も同じことをずっと言ってるのですが、よく考えたらトレースの効果やどれだけトレースが有効かというものを説明したり、記事にしたことが無かったので、今回はトレースをすると身につく感覚や、トレースをするだけでどれだけすごいものが得られるのかというものに重点を置いて記事を書いてみようと思います。



ただ、本題に入る前にちょっと補足というか、大事なことを書いておきます。



コンペに出す目的って何ですか?



これはっきりさせて下さい。




※関連記事
■ アイデアの原点ってどこにあるのでしょうか?


僕の結論を言うと、コンペに作品を出すということは、受賞すること(僕の基準では賞金枠に入れば良い)だけが目的です。



「賞は取れなかった。けど、自分の創作活動としては納得している」



こんなことは僕の中では絶対にあり得ません。それなら、コンペなんか出さずに自身で勝手に創作をすればいいじゃないですか。



コンペで賞を取るということは、相手の要望に応えるということで、自分の作りたい作品を作るわけでは無いです。



これを勘違いして



「コンペの目的は賞を取ることでは無い!納得できる作品を作る事なんだ!」



なんて言いはる傲慢なアーティスト気取りの人もいますが、そんなのは賞取れないやつの言い訳で、じゃあ勝手に作品作って自己評価すればいいだけで、わざわざ送料費払ってコンペに出す必要なんて無いじゃんって思ってしまいます。



なので、それを自分の中ではっきりさせて下さい。

※ただし、天才は例外です。天才は自分の好きな物を自由に出して賞を取れますので。僕が書いているのは、あくまで「僕みたいな凡人が賞を取るためには?」ということです。



とりあえず、



コンペ出す=賞を取る=賞金を貰う
っていう目的で出そう!



って心から納得できる場合だけ、この記事を読むようにしてくださいね。



それでは本題にまいりましょう。



と、その前にもう一つ。



この記事では、トレースの素晴らしさを沢山書きますが、この良さは実際にトレースをやらないと分かりませんので、この記事を読んだだけでトレースしたのと同じ効果が得られるっていうことは無いです。



そこんとこ、よろしくお願いします。



まず、過去の作品を大量にトレースをして身につく最大の物を先に書いておきます。



それは、



「コンペで受賞する作品を実際に描く(作る)感覚」



です。



過去にコンペで受賞したことがあれば、受賞する作品を作る感覚が経験できているのですが、一度も受賞したことが無い場合は、受賞する作品を作る感覚を知らないまま、手探りで作品を作らなければいけません。



なので、一度も賞を取ったことが無い場合は特にやったほうが良いと思います。



過去のコンペの課題文を読んで、作品をトレースしてみて、トレースした作品と課題文を見比べる
っていう作業を何度もしていると、受賞する感覚というか、評価される作品を作る感覚が分かるんです。



これが身につけば、相当コンペに通りやすくなります。



で、ここで良く



受賞作品を沢山トレースした。じゃあ、受賞作品の要素を分析・抽出して、その要素を含む作品を新しく作ればいいんだな!



っていう勘違いをされるのですが、これは違います。
これだとただ過去と同じ作品を作るってことになるので。笑



じゃあこの「受賞作品を作る感覚」が必要かというと、



自分が作った物が「受賞しそうか、しなさそうか」を自分で評価できるようになるからです。



あくまで、作品を作るのは自分自身で、作品自体も自分のものなのですが、その作品を客観的に良いか悪いか判別できることが大事で、トレースをして、受賞作品を作る感覚が身につくと、この能力がかなり上がります。



どういう感覚になるかというと、



自分で作品を作っている途中ないし、作品の大枠が出来た段階で



「あ、これ取れるな〜」



って、「1+1=2」っていう数式を見た時と同じような感覚で、素直に思えるようになります。



「これ取れるな〜」って思って実際取れたのが1回とかならまぐれの可能性も大いにあると思いますが、僕の場合、賞(賞金枠)ですと10本以上取っていますので、おそらく正しい感覚なんだと思います。



トレースしてみて、是非この感覚を身に付け、トレースの枚数を増やしていくことで、この感覚をより洗練していきましょう。



他にも、トレースをしていると良いことが沢山あります。



そうですねぇ・・・、



描けない図面の種類が少なくなるっていうのもあります。



例えば、海外雑誌などで美しいパースを見て



「あ〜こんなパース描けるようになりてぇな〜」



って思うじゃないですか、あれに近いものならすぐ描けるようになりますよ。



だって何の画像の上に何を張り付けてテクスチャを作っているか、どういう効果をかけて光や影を表現しているか、1枚の画像のどの工程までモデリングソフトで作ってて、どの工程からPhotoshop等の画像加工アプリを使っているか?



っていうのが大体イメージできるようになるので。



※自分が描き写しているものを、単純に写すだけでは無くて、頭の中で各要素に分解するイメージを持ちながらトレースするとより効果的です。
「この木は合成だなぁ・・・」「この図面のテクスチャは、図面の上から貼ってるの?下に貼ってるの?」「影はレンダリングで付けた物?Photoshopで合成したもの?」
みたいな感じで。



CGのレンダリングで細かい影や光を描写するのは大変時間がかかります。



けど、Photoshopでやるとかなり簡単なものとかもあります。最終的に出来る画像に大差ないのですが、作る時間は相当違いますので、こういうのも分かってると無駄な時間使わなくて済みます。



トレースって、最初は描くのに必死になっててあまり考える余裕がないのですが、慣れて来ると同じ図面を書き写してても、効率的に写す方法とか分かります。



複雑そうに見える受賞作品のA1パネルも、書き写してみると実は単純なことしか書いてなかったり、コピペが沢山使われていたりしています。



逆に、簡単に書き写せるシンプルなドローイングでも、トレースしてみるとバランスがおかしくなったり、なんかダサくなったりして、シンプルに見えて実はけっこうレイアウトに凝っているんだなぁとか、色々分かります。



この反対で、「シンプルでも意味深な作品」に見えて、じつは内容の無いぺらっぺらのものもすぐ分かります。



こういうのは、多分審査員も分かっていることなので、同じような基準でものを見れるようにトレーニングしてみるといいですよ。



で、トレースをする時は必ず細かい文字や句読点まで書き写すようにしてください。
とにかく、手作業で完全コピーする感覚です。



「この文字ちっちゃいからいいや〜」

「この線邪魔だから適当にごまかしとこ〜」



これじゃああまり意味がありません。



こんな細かいトレースをしようと思うと、線一本、文字一文字も見逃さないくらい良く観察しなければいけません。



こんなに他人の図面を観察することって無いでしょ?



これが相当勉強になるのです。



コンペによっては、作者に受付番号みたいなものを振り分けられることがあります。
※コンペ参加に事前登録をして、発行された番号を図面の右下に書いてくださいみたいなもの



そういうコンペの受賞作品のトレースをする時は、その番号も書き写してください。



この番号って結構でかい文字でダサいフォントで書くことを要求されることが多くて、レイアウトのバランスを崩してくるので、結構考えて配置してる人多いと思います。



その良い勉強になりますので。



とにかく、自分で書き写す、書き写さないを決めずに、トレースするなら異常に細かいところまで完璧に書き写すように。



実際の画像で例を挙げると、これくらいを目標にトレースが出来ると良いと思います。

WO2u7Mha.jpg

上、元画像 第28回建築環境デザインコンペティション
URL : http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/prize/28th/public.html



下、その受賞作品をとあるフォロワーさんがトレースした画像

mklGbNhd.jpg

こないだ、Twitterで「トレースやってみようかなと思います」って連絡くれたフォロワーさんが「やってみました」ってさらっと送ってくれた画像なんですが、これくらいやると誰がどう見ても完璧ですよね。
※トレースする作品は、僕が勧めたものでは無く、トレースした本人さんが選んだものです。



もう、ほんと素晴らしいと思いますので、記事で使わせてもらいました。



※僕が学生時代にトレースしたものって、引っ越しの時にほぼ捨てちゃって、残っていません。どっかの機会に僕が描いたものも載せようかと思います。笑



この方がトレースした画像もすごいんですけど、誰かも分からない、本当はコンペ1回も取ったことないかもしれない、何も素性がわからない僕の



「とりあえず、トレースすればいいんじゃないですか?」



って記事を読んで、それをそのままやる根性がすごいと思います。笑



まぁ、僕もこういう図面のトレースを沢山やったことあるんですが、こういう図面を描き始める時って、どこから書いたらいいかわからないし、完成するかどうかも不安だし、すごく途方もない作業に思えるんですよね。



だから最初の1枚がなかなか描けないんです。



「トレースすれば良いって聞いたけど、どうすっかなぁ〜、やろうかな〜、やっぱ明日にしようかな〜」



みたいな。



けど、1文字、線一本でもいいから書き始めれば、あとは意外とすらすら書けるもんです。



トレースって僕は相当な数やっていますが、実は2枚目以降はそこまで大きな成長はなくて、最初の1枚目がとても大事だと思います。



最初の1枚目が、一番学びが多いので。



2枚目以降は新しい発見というより、1枚目で学んだことの確認や、感覚の洗練をしているっていう表現のほうが近いと思います。



なので、とにかく最初の1枚を始めてみて下さい。



1枚描いた人の感覚と、1枚も描いたことのない人の感覚って明確に違います。



時間にしては数日・場合によっては数時間の差かもしれませんが、感覚や実力としてはものすごい差ですので。



これはやったことある人にしか分かりません。



逆にやったことない人ってなんか薄っぺらいというか、適当というか、出汁を使ってないみそ汁みたいな感じなんですよ。



僕はほとんど学校に行ってなかったのですが、珍しく学校に行ったとき、ゼミ室で後輩と先輩みたいなのがエスキスしてて



「この図面どう思いますか?」

「いや〜、この赤がちょっとうるさいんじゃない?寸法線もいらないしねぇ」

「なるほどですね!」



みたいな会話をちらっと聞いたことがあって、別にいいんですけど、あまりに適当というか、感覚的すぎて心の中でそっと



「“なるほどですね”じゃねぇだろ笑」



って、適当なアドバイスされてるその後輩を気の毒に思ったことがあります。
※僕が学生の頃はSANAAみたいなドローイングが流行ってる時期で、薄~い細〜いのがウケてた時代なんですよ。



薄いシンプルな図面が流行ってる時期であっても、伝える内容、コンペのテーマによっては寸法線を書いた方が良い時、色を濃くした方が良い時、色々あります。



自分が先輩になったとき、こういう残念極まりない適当なアドバイスをして後輩を不幸にしないためにも、状況判断が出来るように色々トレースしてみて下さい。



色々書きましたが、総じて言ってることは



物事を事細かに観察し、再現する能力はとても大事です。トレースはその練習に最適だということです。




昔、僕がとある実業家の話をラジオで聞いてた時に、その実業家が



「自分は漫画を読むとき、キャラクターの部屋にある小物に○を付けて、作者が何でこのキャラクターの部屋にこの小物を配置したのか分かるまで考える。分からなければ何度も漫画を読むようにしている。作者は絶対何か意図をもって描いていて、それが分かるまで観察している」



と言っていました。



緻密な観察は、コンペで受賞云々っていう枠を超えて、仕事や日常生活にもものすごく役に立ちます。



コンペでしたら、賞金とって数十万〜数百万の話かもしれません。



けど、こういった観察眼はどこでも使えます。数十万にとどまるような効果では無いので、是非、学生で暇な時に色々とやってみて下さい。



基本、学生は暇ですからね。




学生時代に忙しいなんて言ってる人は、結局せかせかしてるわりに何もしてない場合が多いし、そういう人は社会人になっても絶対忙しいって言いながら、結局何もしない人なので、今1枚トレースすることが、社会人になってからの人生を大きく変えるかもしれませんよ!



そのためにも、さあ今すぐトレースを始めましょう。



※「何からトレースして良いか分からない!」
っていう場合は、「とりあえずこれをトレースすればいいんじゃね?」っていう本を紹介していますので、そちらを参考にしてください。


■ 個人的な意見をひたすら話してみた

↑この記事にて、音声で解説しています。↑



それでは!
旅行明けで結構な勢いで書いた記事なので、誤字脱字あったらすみません。今度チェックして見つけたら訂正します。m(__)m









※以下補足というか、今後書こうと思ってる記事の予告的な・・・



トレースを繰り返して得た観察力が、どんなことに役に立つか、1つ具体例を挙げてみましょうか。



僕はトレースで学んだ観察のノウハウを使って、株やFXをやっています。



関係ないじゃん!って思うでしょ?



建築や図面に書かれているものには、必ず人の意志、思い、行動、メッセージが含まれています。



何故、この形になるのか?
何故こういう表現になるのか?
何故、これが評価されているのか?



建築って、こういう一見つかみどころの無い図形や空間を深く考察し、読み解いていくわけです。
そうすると、必ず意味が見つかる学問なのです。



株やFXにも「チャート」という図があります。

ch.jpg

こんなの


ただの価格の変動をリアルタイムで表している図に見えるのですが、



よ〜〜〜〜〜〜く観察すると、



どういう人が、どういうときに、どういう取引をしているか
今大衆はどういう心理なのか
世の中の流れはどうなのか(というより、人々がどういう世の中の流れを創造しているのか)



これがすっごくよくわかるのです。



これが分かれば、



人が買う値段、人が売る値段、人気、盛り上がり具合、かなり高い確率で分かりますので、どこで買えばいいか、どこで売ればいいかよくわかるのです。



株やFXってものすごく単純な取引です。



安いところで買って高く売る
高いところで売って安く買う



よくよく観察して、それに合わせて取引すれば、忙しい建築学生でも1日1〜3万くらいは収入を得られます。
(この例は、元金100万くらで取引したときの話です。元金が20〜30万くらいでも、倍率3〜5倍(株はちょっとあれですが、FXでしたらかなり安全な取引)くらいで成立する話です。)



それが10日でも続けば20〜30万になって、サラリーマンの一般的な給料超えるわけで。。。
アトリエの薄給でも、仕事取れないからってみじめに大学にしがみつかなくても、全然飯が食えます。



元建築学生として、



「生活面を気にせず、大学にしがみつかずに創作に打ち込めるっていう建築学生の1つの快適な進路を作れるかなぁ?」



ってのは、学生時代から考えているし、実現可能だと思ってることですので、



もう少し自分の観察や分析に確信を持てるようになったら、



「建築を学んだからこそ出来る分析や投資」についての記事を今後更新していこうと思います。







posted by makku at 19:13| Comment(4) | TrackBack(0) | コンペ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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