建築学科攻略サイト

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2017年03月20日

キャパに合ったアドバイスを着実に受け取ること

※本文最後に音声・図の補足が付いています。



こんにちは



いや〜、もうすぐ新年度の始まりですね。



卒業設計が終わってから、今まで以上にTwitterやブログで、著名な人たちによる卒業設計に対する意見とか、アドバイスとかを良く見かけるようになりました。



僕も、時折便乗してツイートしてみるのですが、そんな良いこと書いてなくても「いいね」が沢山もらえますので、気持ちよくなってしまいます。



で、こういう環境を見ていてすごく思ったのは、建築界隈だけの話では無く、やっぱり、有名な人のアドバイスは、聞きやすくて心地よいってことです。



例えば



プロ野球選手が言っている「努力すれば夢は叶う」という言葉。


建築家が言っている「自分の感性で、好きなものを生み出すということは素晴らしく楽しい」という言葉。


大金持ちが言っている「墓場で1番の金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ」という言葉。



どれも聞いていて気持ちが良い。



素晴らしい。



「あ〜、なるほど、勉強になるなぁ!参考にしよう!」



と、思いませんか?



じゃあ、自分とそんなに立場が変わらない、身近な人のアドバイスってどうでしょうか。



親が言う「まずは、真面目にコツコツ働いて、お金を貯めなさい!」という言葉。


目の前の先輩や年上の人が言っている「人付き合いって大切だよ。ちゃんと敬語使いなよ。付き合い悪いのはダメだよ」という言葉。


学校の先生が言っている「遊んでばかりいないで、ちゃんと努力して、毎日少しずつ勉強しなさい!」という言葉。



言っていることは正しいし、その通りだと思う。でも、分かっていると思いながらも、実行できてない自分が居て、現実を見たら図星の指摘を受けているわけだから、なんとなくモヤモヤする。



「言われなくても分かっているよ・・・。面倒くせぇな。」



とか、思いませんか?



ちなみにこれ、僕が18歳〜20歳だったの時の思考回路です。



最近、高校時代〜大学の前半にかけてやっていた、過去のSNSを見つけまして。



読んでいると当時の感覚とか考えを鮮明に思い出してきて・・・。笑



とりあえず、こういう思考回路の人、結構多いと思います。
SNSでシェアされているツイートや、ネットで支持されているツイートを観察していても、そうなんじゃないですか?



有名人、著名人の「ありがたい」ツイートは、数多くの「いいね!」が付いていて、大きく拡散している。



コメント欄には



「勉強になりました!」


「とても良い言葉だと思いました!」


「参考になりました!」



と、感謝の言葉が書いてある。



かたや、その辺に居る、自分よりも1歩か2歩先の人のツイートってあまり支持されていないように思いますし、なんとなく



「お前に言われなくても分かっているよそんなこと!」



と、スルーされている。



こういう、可視化されているものを見ても、やっぱり、有名な人、社会的に権威のある人のアドバイスは、「ありがたい」のです。



聞いていて「気持ちが良い」のです。



自分と比べて、立っている位置が遠すぎる場所から叫ばれる「天の声」ですからね。
※図で表すと、こんな感じ。

1.jpg



聞いているだけで、ありがたくて気持ちが良いんです。



今居る場所で、座って聞くだけで良いから。
けど、その言葉の背景にあるものは、ぼやけてしまって全然見えない。本当はそこが重要だったりするのに。



だから、結局正確には受け取れず、表面的に気持ちのいい部分だけ受け取ってしまいます。



「なるほどなぁ〜!あの人は、あんな高い所に居るなぁ。やっぱり、高い所に居る人の言葉は、勉強になるなぁ。今は無理だけど、いつかあそこに行けるといいなぁ。まぁ、いつか頑張ろう、よし!お菓子たべよ♪・・・(*’ω’*)」



聞いているだけで、行動する必要は無いんです。座って聞いて、感動していればいいんです。



で、菓子食ってればいいんです。



それじゃあ、自分の1歩か2歩先に居る、身近な人のアドバイスはどうでしょうか?



恐らく、自分が立っている、ほんの1歩先から



「今よりも1歩先に進め!」



と言われている感覚だと思います。



なんなら、地面に座って気持ちよ〜く天からの声を聞いて、「お菓子た〜べよっ♪」って思っている状態で、急に隣から




「菓子食ってる場合か!?起きろ!動け!」



と、手を引っ張られている感覚だと思います。



身近な人からアドバイスを聞いた瞬間「一歩隣に移動しなきゃいけない」っていうとてもリアルな現実が襲ってくる。



「こっち来い!」って言われたら、ちょっと面倒くさいことすれば、そっちに行ける。



・・・面倒くさい!これが非常に面倒くさい。



今より1歩先なんて、今とたいして変わらないじゃないか!面倒くさい!



すごくリアルな現実を突きつけられている気がして、しかも行った先は、今とさほど変わらない。ちょっと先にいけるだけ・・・。



面倒くさくないですか?



だから、人はどうしても、身近な人からの「非常に現実的な行動催促」に耳をふさぎ、座ったまま聞いていられる、心地よい天からの声に耳を傾けて安心するんだと思います。



特に、今はネット社会です。



世界を動かしているような人の情報をSNSで得ることが出来ますし、成功者、著名人の発言を聞くことも出来ます。



やろうと思えば、心地いい情報だけを自分の周りに集めることが出来ます。



しかも、誰も文句を言えない、超一流ブランド情報。



「自分は、アメリカ大統領と、世界企業のCEO、有名アーティストや、芥川賞作家、売れっ子建築家の声を、毎日聞いているんだ!今の俺(私)、すげぇブラッシュアップされてるぜ!」



こうなっても、実際にやっていることを正直に観察すれば、「天からの声を座って聞いている」だけで、実際は前にも後ろにも進んでないんです。



にもかかわらず



「自分は毎日刺激を受けて、勉強している!思考が強化されている!あ〜やべぇ、脳に刺激キテるぜやべぇ!」



とか、思ってしまうんです。

※客観的な考察を書いているわけでは無くて、これは僕が若い時に、実際にやらかした失敗ですからね。笑



これでは、何も進みません。



天からの声は、確かに素晴らしいです。けど、天からの声は、天に一番近い場所からでないと、正しく聞くことが出来ないのです。



もちろん、天からの声を聞くだけで、勝手に地上の声にまで深堀りして、勝手に理解して、ほぼ自力で天に昇っていく人もいます。



けど、それはほんの一握りの人間で、多くの凡人は隣の声、せいぜい5~6歩先の声しか、正確に聞き取ることが出来ないのです。



だから、まずは自分が天の声を聞くことが出来る一握りの人間なのか、そうでないのかを確かめてみると良いと思います。



僕は、「天からの声」を、正確に聞き取れる人間ではありませんでした。



非常に残念な事実に直面しました。



だからまず、「隣の人が言っていることを聞こう」って考えました。



これは、有名人や著名人からの情報収集をあきらめたわけではありません。



「天からのアドバイスを正しく聞くための土台」



を作ろうと思ったのです。



それが、おそらく大学2年くらいの時の話です。



それから、1歩先の人が言っているアドバイスを聞き、「こっちに来い!」と言われたら、変に勘ぐらずに、素直に一歩先に進んでみる。



一歩先で、その人に追いついたら、もう1歩先の人に追いつくために、すぐ行動をする。



すっごい地味な作業です。笑



華々しいコンペの舞台で「OO賞受賞!」っていう肩書をもらってきて、みなさんからキャーキャー言われている人が、ぐにゃぐにゃのスタディ模型を作っている中、カッチカチの木造住宅の基礎が書いてある教科書を熟読し、トレースする。



実際に構造模型を作ってみる。詳細図も描いてみる。組織設計出身の実施図面の先生に見せると「クソだ!」と言われて描き直す。



演習課題では、



「建つことなんて考えなくていい。もっと大きくアイデアを考えろ!」


「もっと社会に何かを問うような作品を作れ!」



と、言われる。



周りの同級生を見たら、「発泡スチロールを感性のおもむくままに削ってみた」みたいな模型が「いいね、面白いよ」「可能性あるよ!」と、評価されている。



けど、とりあえず、まずは1歩先に進んでみる。1歩進んだら、また地味に1歩先を目指す。1歩先を追い抜くことだけを考えて、地味に前進する。



ずっとこの繰り返し・・・・。



クソみたいに地味。で、今も地味・・・。笑



そんなこんなで20歳の時からもう7年経ったんですけど、今振り返ってみると、当時思ってたより先に進んでるではあ〜りませんか。



僕が「とりあえず1歩先を目指そう」って思った時(20歳の時)の心情って、ほんとに真っ暗だったと思います。それは、過去の日記読み返してみたら良く分かります。笑



「何やったらいいの?」

「この先どうなるの?全然わかんねw」

「1歩前にいるやつが、こっち来いって言ってるけど、1歩先なんて今とかわんないから、モチベーションあがらないなぁ」



と。



ずっと半信半疑で暗闇を歩いてる感じです。



けど、今から振り返ると、ちゃんと目の前の1歩を踏まえてきたおかげで、今そこそこの生活が成り立っている。



高校辞めて大学入ってすぐ、僕は1級建築士を取って、一流企業に就職して、40歳くらいで一流って呼ばれる給料もらって・・・と、自分の未来を想像していました。



19歳か20歳の時だと思います。



そんなに進んでいないかもしれないけど、20歳の時に「遠い目標」と思ってたところくらいは、今全然通過している。



結局時間もそんなにかからなかった。



もちろん、現状に満足しているわけでは無く、今も1歩先、それが出来ればまた1歩先と淡々と進んでいくつもりなんですが、面倒くさいこと、目をそむけたくなる事をやってきて、それが報われている感覚はあります。



あと、20歳の時と比べれば、明らかに天に近づいていますので、天からの声も、当時と全く違って聞こえる。



当時言われた



「建つことなんて考えなくていい。もっと大きくアイデアを考えろ!」

「もっと社会に何かを問うような作品を作れ!」




これらの言葉も、今聞くと昔以上に深く、複雑に、そして繊細に聞こえてくる。



だから、1歩となりに居る人のアドバイスを聞くのと同時に、天からの声もだんだん近くなってくるので、1歩の歩幅が大きくなる。



最初の数歩で進む距離なんて相当地味ですが、着実に隣へ、1歩先へ移動していくことで、確実に先に進みますし、1歩を何歩も経験すると、慣れてきて歩幅が大きくなりますので、進む距離が指数関数的に大きくなっていきます。

※歩幅の広がり方に個人差はあると思いますが、気にしなくていいです。



人それぞれ、自分のキャパに合ったアドバイスがあります。



ネット社会ですし、大学の垣根もなくなりつつありますので、ほんとにいろんな情報に触れると思いますし、いろんなアドバイスを受けると思います。



アドバイスはアドバイスで聞けばいいんですが、「気持ちのいい声」だけに逃げることなく、隣からの地味でうるさいアドバイスにもしっかり耳を傾けてみて下さい。



「うわ面倒くせぇ・・・」



って思うでしょ?



こう思ったら、1歩先がすぐ近くにあるってことですから。



だから、座っている重い腰を上げて、その面倒くさいことをこなすだけで、1歩先に行けますので、今すぐ行動しましょう。



本当に目標があって、やりたいことがあるなら、地味に、丁寧に、目の前の面倒くさいことを片付けていきましょう。



裏技を探すよりも、天の言葉を聞くよりも、よっぽど早く着実に進むと思いますので。



今回は補足の音声解説も付けています。


■ 音声解説




自分のキャパに合ったアドバイスを聞き、自分のキャパを超えたアドバイスを聞ける環境を構築することについて解説しています。








posted by makku at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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