建築学科攻略サイト

凡人が建築学科をスムーズにクリアしようと試みるために作ったサイトです。「攻略したぞ!」という過去形ではなく、「攻略できるかな?」というニュアンスです。
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自分が建築学科出身で、今いろいろと仕事をしている中で、実際の現場を見て思ったこと、感じたことなどを、建築学生時代の経験に絡めて書いております。
よろしくお願いいたします。
 

カテゴリー:CG


2016年10月31日

「イラレ落ちた」発言、その原因は?

僕は悲しい!



「あ〜イラレ重い〜!」

「Adobeのソフトがまた落ちた〜」

「図面データ飛んだw」

「また徹夜だよ〜」



建築学生あるある発言・・・



僕が学生の頃から、今の便利な時代になっても、



「あなたが生きてるのは、原始時代なのですか?」



って聞きたくなるような、建築学生の発言があまりに多いので、なんでそうなるのかをTwitterで書こうと思ったんですけど、140文字じゃうまく書けないし、連投するとうざいし・・・



ってことで、短めの記事にまとめてみました。



とりあえず、効率の悪い作業して、忙しくて、徹夜することで



「あ〜、俺(私)、今日も寝ないで作業した。すげぇクリエイティブな作業してる〜」




っていうある種の満足感みたいなものもあるかと思いますので、今まで通りそういう生活を送りたいなら読まないほうが良いと思います。



ただ、僕はクリエイティブな発想なり、良い仕事をするうえで、アイデアや発想を洗練させるためには、極力人間がやらなくていい作業は機械に任せるというスタイル(性格)ですので、それに共感できる場合は一度読んでみて下さい。



まず、今の大学生は分からないのですが、僕が大学の頃っていうのは、わりと大学に入ってからパソコンを買ったって人が多かったです。



で、パソコンをあまり使ったことが無い状態で、突然大学の先輩や、大学の授業で勧められたAdobeのソフトとか、CADとかを使い始めるので、異常に効率が悪いのです。



のわりに、何故か道具だけは一人前にしようとしてて。



高性能のマック買っちゃったり、PCの性能をすごく気にしたり・・・



正直、プログラミングやPCに詳しくなり、「PC上の空間」はどういうシステム、計算で作られているのか?



というPCの基本をある程度理解していれば、少なくとも大学生程度のレベルの作業で(仕事し始めても対して変わりませんが・・・)、PCが落ちることなんてのはあり得ません。笑



大学生くらいでしたら、一般家庭用のスペックのPCを持ってる人がほとんどだと思うのですが、まさかPixarレベルの映画を作ってるわけでは無いでしょ?



何が目的なのか分かりませんが、大学生の課題をこなすとか、コンペで賞を取る程度であれば、2016年現在でもWindows Vista、CPUがCore 2くらい(8年くらい前のPC?)の性能で充分です。



ほんとに。



とりあえず、PCの中の空間の構成というものをよく理解してください。



そうするだけで、



「イラレ落ちた〜」



とか、言わなくて済みますから。正直、よく知ってる人からすれば、



「いや、どんだけすげぇ作業してるんだよ!」



って突っ込みたくなるような恥ずかしいレベルの発言ですからね。



しかも、PCのことを理解するって言っても、計算マクロが使えるようになれとか、C言語でプログラミングが出来るようになれとか、そんな難しい話でもないです。



簡単に例を挙げると、解像度4096×2160(一般的な4K)の物をハガキサイズ(10p×14.8p)に印刷した時と、解像度2048×1080(一般的な2K)に印刷した時、そのクオリティの差が気になるかどうか考えてみて下さい。



気になりますか?
※実際に印刷してみてください。僕は各解像度、各用紙でほとんどのパターンを実際に印刷して見比べる実験をしていますので。



僕は気にならないですね。




すごく微妙な手がかり(明るさ、黒の綺麗さ等)を元に当たりをつけることくらいは出来ますが、ほんとに難しいですよ。この違いを判別するより、ルービックキューブを6面そろえるほうが簡単です。
※ちなみに、僕は5分くらいでルービックキューブ6面そろえられます。笑



というか、審査員も気にならんでしょ。



「このブルーが、濃いターコイズブルーであるべきだ!が、しかし、これはネイビーだから、この作品は落選だな。」



こんなことは無いと思います。




僕の今の家のテレビは、60インチと140インチ(スクリーン)と50インチがあるんですけど、違いが分かるのは50インチの古いテレビと140インチのフルHDくらいで、60インチ4Kで番組を見てるときと、140インチ4Kで番組を見てる時は大きさ以外そこまで気になりません。



見る人のインパクトはそこまで変わらないし、学生のコンペ程度であれば、せいぜい拡大してもA1サイズでしょ?



同じ4Kであれば、60インチ(約1.4m×80p)と140インチ(約3m×2m)でほとんど変わらないんですから、それより小さい81p×54pのA1サイズなんて2Kだろうが4Kだろうが見分けつかないんですよ。



けど、何故かずっと4Kで編集してたりするんですよね。



そりゃ重いですよ。笑



結果同じクオリティならばわざわざ負荷の高い4Kで編集しなくても、最初から2Kで編集すれば負荷はおおよそ半分。



当たり前なんだけど、意外と誰もやってないんです。



こんな単純なことを知ってるだけで、Photoshopやイラストレーター、CADを使うとき、劇的に効率やスピードが上がります。



いらない作業やストレスを感じる必要もありません。



だって、解像度が半分、うまくいけば1/4ですから。
解像度が1/4の場合、PCスペックが高いもので高解像度を編集するより、PCスペックが半分で、低解像度の編集をする方が早いですからね。



画像加工に限らず、ほんとにね、今のPCってすごいんですよ。人間が想像できる単純作業なんてPCで大体出来ますからね。



CADなんてある程度システムを理解していれば、線が1本かけるだけで、オフセット、ミラー、トリミングってコマンドだけで、一般的なラーメン構造のビルの図面くらいならすぐ描けます。



CGの世界で言うと、立方体や円柱、球、円錐等の一般的な基本図形を描写出来れば、「subtract」っていうコマンドだけでほとんどの形を作画できます。



「あ〜、徹夜して作業したのにPC落ちたw」



その作業は、たぶん僕が小学生に「このコマンドをこういう風に打って、こう指示して」って教えても、同じクオリティになる作業です。



それなら、PCを最大限使いこなしましょう。結局、PCの画面上では、小学生が描いた直線も、大学生が描いた直線も、結果同じなんですから。



もっと大学生らしい頭の使い方をしましょう。



コマンド一つで出来る作業を1から10までやる暇があれば、もっと旅行言ったり、外散歩したり、人と話をしたりして、アイデアを磨けばいいんですよ。



とりあえず、ほんとに便利ですので、是非PCスキルを身に付けましょう。



一度身に付ければ、今後、より便利なものをゲイツさんやアップルさんが開発してくれますので、どんどん自分が楽になります。
※「楽をしろ」と言いたいわけでは無く、機械がやっても同じ作業をわざわざする必要は無いって意味ね。



アプリの使い方やCGの描きかたを先輩方に教えてもらうのも良いことですが、PCスキルのない人に教わると、効率の悪い描きかたが体に染み込みますので、基本は先輩方に教えてもらって、PCスキルを自分で身に着けて下さい。



それでは!



※補足:PCのスキルは日常生活でも役に立ちます。



例えば大学の宿題、レポート



大学の課題は面倒くさいですが、数字を扱うことの多い建築の課題では、ほとんどの課題や宿題が関数やプログラミングで解けます。



特に構造力学、材料力学



一度プログラムを作成すれば、永遠に使えますので、僕は課題の何割かをパソコンにやってもらっていました。



複雑な計算にも、流れがあります。人間が流れをつかめば、あとは細かい流れごとに計算プログラムを作成し、まとめて実行すれば答えが出てきますので。笑



僕の今の不動産の販売の仕事もそうです。



不動産を販売するのに、僕はよく手紙を使っています。こまめに、各お客さんの生活環境、収入、条件に合わせて、とても具体的に提案をする素晴らしい手紙なのです。(自分で言うのもあれですが・・・笑)
だから、僕が手紙を何通か送れば、一定の確率で数千万〜数億の売り上げが上がります。



で、この手紙は、すべてエクセルの関数で出来ています。
お客さんの一定の情報を入力すれば、自動で文章が出来上がるようにしています。



僕が調整しているところは、送るタイミングと順番だけ。
あと、文章のつながりやおおもとのプログラムを作るだけ。



ただ、最初から全自動でやってたわけでは無くて、何度も手書きで手紙を送って、何度も反応を確かめて、それをずっと統計取って、共通部分を探し出して、今の関数を作り、自動の手紙にしたわけです。



不動産業はブラック企業と言われていますが、僕の業務時間が非常に少ない無いのは、こういうPCの使い方をしているからです。



あと、株・FXの取引



これもある程度経験を積めば、日当1万程度の利益を取る目的であれば、PCで自動で出来ます。
僕はとりあえず1年間ずっと株、為替の値動きをほぼ1日中観察していたので、一定の取引ルールが自分の中に出来てきます。



このルールやシステムという、人間らしい部分を考えたのは僕ですが、実際に注文を入れる、値動きを監視するのはコンピュータでもできます。



なので、今は条件だけ僕が入力して、タイミングを見て注文を入れるのはコンピュータです。つまり、ほぼ自動で取引をしています。



あまり大金を動かしているわけではありませんが、これだけでほっといても1日1万くらい儲かります。



これだけ便利な世の中ですし、幸いなことに、建築学科は良くPCを使う学科です。



是非PCスキルを身に着けて下さい。



■ 関連記事



実践的GC作画の基礎




「ほんとに1日で建築コンペの作品って作れるのですか?」って質問に対する回答





posted by makku at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | CG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

実践的CG作画の基礎

こんにちは。


今までもこのブログで


「フリーのCGのアプリを使ってCGを描いてみましょう!」


という解説みたいなものをやって、基本的なCGの描きかたとかをいろいろ解説してきたのですが、今回はもっともっと基本的な部分にフォーカスして、


”CGを描くということは、どういうことから始まって、どういう風にしていけばいいのか”


というところを、かなり根本まで掘り下げて、解説してみようかなと思います。


これまで、ブログの記事で実際に僕がほんとに何もない0の状態から(もっと言えばアプリのインストールから・・・)、完成までの操作方法だとか、コマンドをすべて公開して、リアルタイムで僕が描いているわけですから、あれと同じことをやってもらえると僕が解説したものは描けるようになると思います。


けど、たぶんほとんどの人は、あれを見て、同じものをそのまま描くことはできるかもしれませんが、例えばあれを


AutoCADで描くとか、3DSMAXで描くとか、ライノで描くとか、全く違うモデルを描いてみるとか・・・


そういうことはできないかと思うのですね。


けど、僕はあのモデルを、3DSMAXでも描けますし、ライノでも描けますし、Vectorでも描けますし、FormZでも描けますし、Shadeでも・・・


とにかく、どのアプリでも描けますし、どんなモデルでも描けると思います。


それは、別に僕がありとあらゆるアプリを使いこなす練習をしたというわけでもなくて、


CGアプリを使って作画する以前にCGの根本的な考え方とか、システムとか、描きかた


を理解しているから
、CGを描くということを目的として作られたCGアプリさえあれば、CGが描けるのです。


僕は15歳の時から趣味でCGをやってて、もうCGを描き始めて10年くらいになるんですね。で、最近ふと僕の10年前のCG(15歳の時に作った作品)を見たのですが・・・


まぁ・・・死ぬほど、下手なんですよ。笑


けど、アプリの操作とか、PCスキル的なものは、10年前も今も対して変わってなかったんですよね。


つまり、10年前も今も作業は変わっていないはずなのに、10年前は素人作品で、今はそこそこの物が描けますし、実際、お金払って買ってくれる人もいるんですね。


で、僕は10年前と今の違いをいろいろ考えてみたのですが、


どうやらアプリやPC等の作業に答えはなさそうで、


僕が10年の間に自分の体に染み込ませたCG作画の感覚のようなものがあって、それを上達させたから、ある程度のCGが描けるようになったんです。


ということで、今回はそんな感覚になっていただくために、アプリを使う前の


”CG作画の感覚”という、CGを描ける人だけが知っていて、CGを描けない人は何年もかけて練習して、気づくことが出来なければ分からないもの


について、少し長いですが、今回は動画によるプレゼンで出来る限り分かりやすく解説してみようと思います。


■動画:実践的CG作画の基礎
※動画の画質は変更できます。


Untitled-1.jpg




※その他、CGの解説動画を一覧でまとめておきますので、今回の「実践的CG作画の基礎」を見た後に、ほかの解説を見て、よりCGの感覚というものを体に染み込ませていただければと思います。


おそらく、この解説を一通り見れば、大学で授業を受けなくても、オープンデスクへ行かなくても、もっと短い時間で、もっと大きな効果が得られると思いますので、頑張ってくださいね!


■ 記事@  CGアプリを使う前に・・・

今回の「実践的CG作画の基礎」に関連する、すっごい基本的な部分の解説です。


■ 記事A  フリーソフトでZigZagチェアを描いてみた

アプリのインストールから基本操作から、簡単なモデリングを0から描くという動画付解説です。


■ 記事B  透明質感のモデルの作画

ガラスの質感を使った簡単なモデルの作画方法から、材質の設定方法までを文書・画像・動画で解説しています。


■ 記事C  ヒルハウスチェアの作り方

少し複雑な形をした、有名なデザイナーの椅子「ヒルハウスチェア」の作画方法を、文書・画像・動画で解説しています。レンダリングアプリの解像度の上げ方なども、この記事で解説しています。


■ 記事D  ヒルハウスチェアの補足説明

ヒルハウスチェアをより細かく作る方法を、動画で解説しています。


■ 記事E  複雑なモデルを作るための基本

複雑なモデルを作るときの、基本的な考え方や、パーツの移動の仕方、組み合わせ方を文書・動画・画像で解説しています。


※各記事にさらに細かい補足説明がありますので、分からない時は参考にしてください。
posted by makku at 00:22| Comment(2) | CG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月11日

CGモデリング・パーツの統合と移動

CGは、普通に絵を描くのと違って、図形の足し算引き算、移動などを繰り返して、架空の空間に造形をしていくようなイメージです。


それなので、CGでモデルを作る場合、作成しようとするモデルが複雑であればあるほど、作業がごっちゃになって大変かと思います。


そこで、前回記事では、まずは作成するモデルのおおまかなイメージを掴んで、パーツごとに作成して、後で統合するという説明をしたのですが、今回はパーツの移動と統合の仕方について解説しようと思います。


ちなみに、解説に使っているアプリの場合はこうですよという解説ですが、意外とどのアプリでも同じような方法を使うと思いますので、覚えておくと便利かと思います。


前回記事:CGアプリを使う前に・・・CGの書き方の基本



それでは、本文にまいります。


■ パーツの移動


前回までの解説では、モデル自体がわりとシンプルな造形の物が多かったんですが、今回はかなり複雑なモデルを作成する場合に必要となってくる操作です。

2.jpg

こういった、とっても複雑なモデルを作るときは、パーツを別々にモデリングし、最後に統合するという方法が最もスムーズに作図できる方法です(個人的にそう思うだけですが・・・)。


それでは、そのパーツの移動方法について解説します。


■ 解説動画



少し分かりにくい部分もあるかとおもうので、一応文章でも補足で説明しておきます。


メタセコイアは画面上に複数開くことができます。


今回のような複雑なモデルの場合、下の図のようにパーツを作る画面と、材質のみが表示されている画面と、この二つの画面を使って作図します。

1.jpg

つまり・・・


概略図はこんな感じになります。

3.jpg


これは、どんな作図をする時も同じです。(僕はですが・・・。)
例えば、建築ならば・・・

4.jpg

という流れでできますね。


で、こういう風な流れで単純にパーツを組み合わせていくのですが、このとき、動画でも解説していますが、2画面の間で”材質”を共有していないと移動がちゃんとできないということに注意してください。


例えば、


画面1には材質パネルのところに「mat1」という材質があるとします。

5.jpg

上図:材質を共有していない場合の2画面
下図:材質を共有していない場合の2画面間の移動


次に、両方「mat1」が作成されているとします。

6.jpg

上図:材質を共有している場合の2画面
この状態で画面1の球をコピーし、画面2にペーストすると・・・
下図:材質を共有している場合の2画面間の移動


こうやって、2つ開いた画面の間を、物体に移動させることができます。


このように、材質を共有した2つの画面で、移動と統合を繰り返し、複雑なモデルを作成します。


複雑なモデルを一度に作ることは、大変なのですが、このように、部分部分で作って、最後にバランスを調整しながら統合すると、意外と簡単にできますよ。


動画と文章を見ながら、理解していただければと思います。


posted by makku at 19:52| Comment(0) | CG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする