建築学科攻略サイト

凡人が建築学科をスムーズにクリアしようと試みるために作ったサイトです。「攻略したぞ!」という過去形ではなく、「攻略できるかな?」というニュアンスです。
正確には、建築学科(を)攻略(したい人の)サイトです。
自分が建築学科出身で、今いろいろと仕事をしている中で、実際の現場を見て思ったこと、感じたことなどを、建築学生時代の経験に絡めて書いております。
よろしくお願いいたします。
 

カテゴリー:プレゼンテーション


2014年03月19日

5分で出来る建築鑑賞

学ぶためには読書に尽きる!
大学へ行く!
講演会へ行く!



と、今や学ぶための色々な方法が「オススメ」されていますね。


もちろん、それは素晴らしいことだと思いますし、僕も自分を向上させたいと日々思っているので、人よりは自己投資をしているほうだと思います。


けど、僕は学生の頃からずっと思っていたことがあります。


世の中には、学ぶチャンスというものがたーくさんあるということです。


けど、ほとんどの人は、日本の教育システムの残念な部分にどっぷりつかってしまっているので、どうしても


偏差値の高い大学へ行こう!


とか


一流の人間の講演会に参加しよう!


とか


学科の一大イベントへ行って感性を磨こう!・有名建築家の建物を見に行こう!


という発想になってしまうように思います。


もちろん、それはとても分かりやすいですし、多分、そういう環境の教育機関で育っていると思うので、仕方が無いと思います。


けどね、世の中には、分かりにくいけど、


「は!」


と思いつくきっかけとなる刺激とか、学びのチャンスというものが、死ぬほど沢山転がっているんですね。ただ、気が付かないだけで・・・。


ということでですね、今回は無料動画サイトYoutubeにアップされている建築系の動画を見ながら、


”誰でも見れる無料の動画から一体どれくらいのものが学べるのか”


ということを、僕なりに考えてみようと思います。


せっかくなので、このまえ記事を読んだ記事関連で、今回も大西麻貴さんという方の


「住宅のプレゼン動画」


をYoutubeで見ながら、色々と学んでみたいと思います。


題して、


5分で出来る、しかも、無料で出来る建築鑑賞〜


ぱちぱちぱち。ヽ(*´∀`)ノ゙


今回使う動画なのですが、Youtubeにアップされている新建築ONLINEというアカウントの、「二重螺旋の家」という大西麻貴さんが設計した住宅のプレゼン動画です。


各々、見れば違う発見があると思いますので、僕の意見を見る前に、とりあえず、一度この動画を見てください。


)


見終わったら、気づいたこと、感じたことのメモを取ったり、自分の発見をまとめてみるなりしてから、僕の意見を見て、


「あ〜こんな見方もあるのだなぁ」


程度に、参考にしていただければと思います。


僕が気づいたことが客観的な正解ではなく、一個人の1つの意見でしかないので、見て気づいたことがあるなら、まずはそれを突き詰めてみて、僕の意見はほんとに参考程度にしてくださいね。


あくまで、あなたが見出した物、発見したもの、気づいたことが正解なので。


それでは、こっちはこっちで、僕がこの動画を見た結果、発見したこと、気づいたことを書いておきます。


■ まずは、建築という視点から・・・ということで


今回は、文章で書くと異常に長いので、音声でお願い致します。


5分で出来る建築鑑賞:建築の視点から・・・(音声)

※クリックすると音声が再生されます。



・この建築の特徴やコンセプトは??
・斬新な形を作ったのではなく、そもそも、敷地を見る視点が違ったからこそ、このデザインになるのは、必然ではないだろうか??
・建築の構成から見られる、設計者と施主のこだわりは??


というような構成でお話していきます。


続いて、こちらはおまけですが


■ プレゼンテーションの視点から・・・ということで


こちらも、文章で書くと異常に長いので、音声でお願い致します。


5分で出来る建築鑑賞:プレゼンテーションの視点から・・・(音声)

※クリックすると音声が再生されます。


・一番伝えたいことを伝えるための動画によるプレゼンの技術
・相手に伝えるために100%のプレゼンをしても、30%くらいしか伝わらない。では、残り70%を伝えるためには、どういう工夫が必要なのか?この動画からは、どういう工夫が見られるのか?
・伝えたいことが違う2つの動画の実例から学ぶ、動画プレゼンの手法


というような構成でお話していきます。


参考資料


■ 建築の視点から・・・音声書き起こし(ラフ)はこちら


■ プレゼンテーションの視点から・・・音声書き起こし(ラフ)はこちら


posted by makku at 23:27| Comment(0) | プレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月08日

会話。「わからない」から「わかった」への移行

「布が破れたので、干し草の山が重要であった。」


会話が、上のような始まり方をしたとします。
この会話について、


「わからない」


以外の返答をすることができますか?


おそらくできないと思います。


次に、「パラシュート」というテーマを予め示されているという前提のもと、
会話が始まったとします。


おそらく、何人かの人が


「パラシュートの布がやぶれ、落下速度が速くなったから、
クッションの役割を果たす干草が必要だ」


という理解ができるかと思います。
そのため「干草がなければ命を落とすだろうね」
とか、なんとなく返答をすることができます。


ほんの一例ですが、会話はこのように、
お互いが合意したテーマを共有したことで、初めて成立していきます。


会話の半分は、共通のテーマの探りあいから始まります。
そのため、テーマの再確認はとても重要です。


次の例を見てください。


「男は鏡の前に立ち、髪をとかした。剃り残しはないかと丹念に顔をチェックし、
地味なネクタイを締めた。朝食の席で新聞を丹念に読み、
コーヒーを飲みながら妻と洗濯機を買うかどうかについて論議した。
それから、何本か電話をかけた。」


会話がこのような始まり方をしたとします。
先の例文と違って不自然な箇所はなく、男の話をしているだけです。


しかし今度は、この会話を複数の人間が聞いたときに抱く
イメージが一つではありません。


実感がわかなければ、


男が「無職の場合」と
男が「株主の場合」というテーマを当てはめてみてください。


文章として、両方違和感はありません。
しかし、解釈は全く違ってきます。
簡単な例をあげると、


無職の男と解釈をすれば、
髭剃りは面接のため、新聞は求人広告、コーヒーを急いで飲み、
洗濯機は持っていない、電話は採用先。


株主の解釈をすれば、
髭剃りは日課、新聞は株式・政治経済欄、コーヒーを優雅に飲み、
洗濯機は買い換える。電話は取引先へ。



これらをふまえて、自分の日常会話について考えてみてください。
自分が持ったテーマが気づかないうちに、
相手に全く違う解釈をされていることがあると思います。


そういった場合、会話は成り立っているようで、成り立っていません。


普段の日常会話のなかで、もう一度テーマを共有できているかどうか、
再認識してみることをおすすめします。


特に就職の面接なんかも、失敗する原因は大体これです。


今就職活動で悩んでいる場合は、面接のときに、
大前提としての面接官とのテーマの共有ができていたかどうか、
もう一度思い返すのもいいと思います。



自分が当たり前だと思って疑わないことを、
少しだけ掘り下げて考えてみることは立派な勉強です。


前日に付け焼刃で行う面接練習・あるいは自問自答よりも、
よっぽど有効な勉強方法だと思います。


少しだけ、こういうことも意識してみてください。


もう少し詳しい内容は、別の記事


プレゼンテーションをする前に・・・


にも書いてありますので、参考にしてください。
posted by makku at 23:50| Comment(0) | プレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

プレゼンテーションをする前に・・・

人に物を伝えるのはとても難しいです。


特に、デザインというのは複雑で、
自分が思い描く素晴らしいデザインを伝えようと思っても、
伝える要素が多すぎて、結局自分の言いたい事が的確
に伝わらないということが沢山あると思います。


僕も、こうやってTwitterとかブログで色々書いていますが、
変な伝わり方をしている部分もあるかもしれませんし、
どれだけ考えて書いてもなかなか100%を伝えるということは出来ません。


Twitterやブログは、ゆっくりと見直す瞬間もありますし、
熟読しようと思えば熟読できるので、まだ救いようがありますが、
コンペや卒業設計というのは、プレゼンテーションの時間が
限られていることがほとんどですし、図面だけのコンペになると、
審査員が図面を見る瞬間というのは、悲しきかな一瞬です。


そこで、短時間で物を伝えるということの要点というか、
僕が実際にコンペやプレゼンテーションをするうえで
気をつけていたことを出来るだけ噛み砕いてみようかなと思います。


まず、自分が作った作品を相手に提出する前に、
見る側の人と、共通の土台を作る必要があります。


どこかの記事でも言ったと思いますが、
例えば「青」という言葉一つとっても、
「青」の解釈の仕方は人によって違います。


自分がいかに「青=海みたいな青」と思っていても、
相手は「青=緑」と思っているかもしれません。


人によっては

「青=空」とか「青=優しい」だとか
「青=癒し」だ

とかという解釈をしているかもしれません。
これらを、少しずつ共通の単語というか、共通の意識にしていくのが、
プレゼンテーションをする前にやらなくてはいけないことです。


共通の土台・共通の意識を持つことの重要性が
なんとなくイメージできる動画を見つけたので、
それを使って説明してみようかなと思います。


見たことあるかどうか分かりませんが、今回は


「人志松本のすべらない話」を使います。


まず、宮川大輔さんのすべらない話
「ワカバヤシ先生」を例に挙げます。

動画・描き起こしは↓のリンクに掲載しています。

すべらない話 宮川大輔「ワカバヤシ先生」


この話の構成は、書き起こしを見てもらえれば分かると思いますが、
最初の半分くらいがワカバヤシ先生という人物と、
その周りを取り巻く環境の話、後半がそのワカバヤシ先生に起こった出来事の話です。


もう少し詳しく書くと、この話の冒頭部分は、
部活におけるワカバヤシ先生のポジション・性格・恐ろしさ
周りの生徒がワカバヤシ先生に対して抱いている緊張感
などをジェスチャーや音を使ってイメージさせるような話をしています。


後半は、それを踏まえてワカバヤシ先生の股間に
カマキリが止まっていたこと、それが最後は居なくなったことを話しています。


つまり、冒頭部分で「ワカバヤシ」先生という人物や、
「ワカバヤシ先生」を取り巻く状況や、その場の空気といったものを、
いーーーーーっちばん最初に聞き手の頭の中に構築しています。


恐らく、いきなり


「(股間を指差して)ワカバヤシ先生のここに・・・」


と話をしても、聞いた側の人間は「ワカバヤシ先生」を知らないですし、
その場の空気も分からないので、あまりピンとこないと思います。


その初期段階のイメージの食い違いを回避するために、
自分の記憶や自分の体験から、相手の頭の中にワカバヤシ先生の
人物像を作り上げているという状態から、この話はスタートしています。



そして、そういう前提の世界が聞き手の頭の中に出来上がった状態で、
いよいよ「ワカバヤシ先生」の具体的な行動を話ているのです。


前半時点で、恐らく聞き手の頭の中には「ワカバヤシ先生」や、
「その場の空気」というイメージが出来上がっていると思います。


怖いとか、緊張感があるとか、絶対に笑ってはいけない状況が、
少なくとも僕の場合は映像に近いくらい明確にイメージできました。


この前提があって、始めてカマキリが飛んでくることに
面白さを感じたり、笑ってはいけない状況に必死に耐えている場面が思い浮かんだりするのです。


プレゼンテーションの入り口も同じようなもので、
まずは相手の頭の中に自分がこれから具体的な話をしようとする
前提となる世界や、登場人物、世界観をイメージさせることから始まります。


そのイメージ無しに、突然自分の作品に関して


「光と影の調和」がとうとか、
「空間のシークエンス(連続性)」がどうとか、


そういう細かい話をしても意味が無いと思います。


意味が無いというか、それらが美しいと思うための材料が足りなさ過ぎて、
純粋に評価することも出来ないと思います。


それなので、まずは、話をする前の前提となる世界観のような物を、
相手の頭の中に作り上げるということを意識してください。


相手が認知していないものを相手に伝える時、
恐らく相手と共有していなければならない前提知識や、
その前提知識にたいする飾りつけ、そして自分が言いたいこと・・・


というように、伝える情報というのは沢山あります。


これを全て伝えたい時、


言葉では説明しにくいもの
逆に、言葉で説明したほうがより理解を深めることの出来るもの


と、どんどん明確に分かれてきます。


そこで、言葉で伝えきれない立体感などを
一目見て分かる模型で説明したり、模型で伝えきれない躍動感を
パースで伝えたりするわけです。



そしてこれらのバランスをどうとったら、
相手にスムーズに伝わるかということを複合的に考えていくのが、
プレゼンテーションに必要な作業というか、前提条件だと思います。


恐らく、このバランスがとても難しく、変につたえることが多くなりすぎると、
模型も沢山・図面も沢山・文章も超長文とかになります。


しかし、そうなると相手はなかなかスムーズに理解してくれません。


そこで、コンペの作品を作る前に、審査員の研究をしたり、
審査員が書いたコンペのテーマを熟読したりしておくのです。


事前にリサーチをしっかりとやると、
いまさら言わなくても相手が知っている情報というものも、よく見えてきます。


仮に、自分が言わなくても相手が知っていることがあるのなら、
その共通の土台は是非利用して、その後のもっと深く掘り下げた部分の話をするのも一つのテクニックです。


そこで、もう一つの例を見てください。
次は、木村祐一さんのすべらない話です。


非常に短い話ですが、とても状況がよく伝わりますし、
面白い話しだなぁと思います。


動画・描き起こしは↓のリンクに掲載しています。

すべらない話 木村祐一「大山のぶ代」


この話を分解してみると、僕達が純粋に受け取れる情報というのは、
どらえんもんの声優である、「大山のぶ代さん」が、
レストランで食べ物を注文している様子だけです。


よくよく考えると、人がレストランで物を注文するのは当たり前ですし、
冷静に面白いからは程遠いお話かと思います。


つまり、この話は「話し手」と「聞き手」の間に


「ドラえもんの声優である大山のぶ代さん」
「ドラえもんは道具を出す」
「ドラえもんは、道具を出す時に道具の名前を言う」



という共通の土台がなければ、僕達に伝わる情報が
「だれかがレストランで食べ物を注文した」ということだけです。


ただ、世の中全体をリサーチした時、
おそらくドラえもんを知らない人ってのはなかなかいないですし、
ドラえもんの声を出している人物が「大山のぶ代さん」であることを
知っている人は沢山いると思います。


もちろん、聞き手が知らない場合もありますが、
少なくともこの話をしている会場内では、知っている人がほとんどだという、
とても的確なリサーチの上にこの話をしたからこそ、成立するものだと思います。


コンペでも同様で、聞き手側の考えや、
聞き手側の前提知識を知るというようなリサーチは、
コンペのHPや、審査員を調べればすぐに分かります。


審査員が普段使っている言葉、見ている物、注目している物、
審査員が持つ世界観、こんな物は、Wikipediaで人物名を調べればすぐに経歴が分かりますし、
Twitterでつぶやいていることを調べれば、今何に注目しているか分かります。


こういうリサーチをするだけで、作る物、描く図面、
伝えるために必要な言葉はどんどん少なくなっていきます。



だって、審査員のことをこっちが先に調べて、
共通の土台の上に立っているから。


その上で、今度は自分が伝えたいことを伝えるために必要な模型とか、
図面とか、言葉を捜して、それを組み合わせて作品のプレゼンテーション
を作ればいいんです。


こういうことをちょっと考えるだけで、
しなければいけない作業はずいぶん減ってくると思います。


恐らく、昔はインターネットも無く、雑誌やメディアも少なかったので、
何を使えば相手に的確に伝わるか、何を作ればいいのかが明確にわからず、
沢山の模型・沢山の言葉、沢山の図面を描かなくてはいけなかったんだと思います。


しかし、今の世の中は状況が違います。


それは、


何十年か前のコンペで勝った作品の図面と、
今のコンペで評価されている図面を
見比べればすぐに分かることだと思います。



昔の図面と今の図面は、1枚の図面の中にある情報の密度が違いますからね。
一目瞭然ですよ。


こういったことを少しだけ調べる、少しだけ考えると、
自分のやるべきことは本当に少なくなりますし、何より、とても明確になります。


ただ何も考えずに


「必要提出物に書いてあったから作りましたー」


みたいな無駄な作業をするより、もう少し色々考えて、
自分のやるべきこと、伝えるべきこと、伝えるために必要最低限のものを、
先に考えてから行動してみてください。


ずいぶん、作業も減りますし、落ち着いて考える時間が増えると思いますよ。


それでは、頑張って下さい!


posted by makku at 21:58| Comment(0) | プレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


建築学科攻略サイト 公式CM