建築学科攻略サイト

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カテゴリー:模型


2014年02月12日

建築模型の人形の作り方

昔Twitterで配布した


建築模型の人形の作り方っていうデータを最近見つけたので、こっちのブログにアップしておきます。


プライザーを作りましょう!

1.jpg

※写真は、手作りのプライザーです。


こんにちは。
今回は、建築模型を作る上ではかかせない材料、「プライザー社の人形」の作り方を解説しようと思います。


プライザー社の人形は、非常に便利でクオリティが高いですが、その反面とても高額です。僕みたいな貧乏学生にはとても大量に購入することができませんよね。


参考価格ですが、1ケース12体入り \1,480ですからね。


僕は学部2年生の時、学校の課題でプライザーを大量に使いたかったんですが、お金がありませんでした。
しかし、なんか色々考えてたら


「もしかして、作れるんじゃね?」


って思って、やってみたらできたので、その作り方を解説しようと思います。


■ 建築模型でクオリティを出したいけど、お金が無い
■ テスト段階の模型に、人間を入れてスケールを確認したい
■ プライザーを自由に変形させたいけど、硬くて無理だった
■ どうしても異性にモテたい


こんな方々にオススメです。
卒業設計や、学校の課題、またはエスキス段階のヴォリューム模型などに使うと非常に便利なので、頑張って挑戦してみてくださいね。


色々工夫すると、創作の幅が広がりますし、異性にモテるしかないですからね。


え?どうやってモテるかって?


それはこんな感じさ!


<例> 美人の後輩が困っている場合

あなた:「どうしたのOOさん?」

美人の後輩:「う〜ん、模型に人間を入れて作りたいけど、人形が高かったんです。私、今月プラダの財布買っちゃったんで、お金ないんですよ。困っちゃいます〜。」

あなた:「そんなときには、買わなくても、人形を作ればいいんだよ!!」

美人の後輩:「そんなことできるんですか!?」

あなた:「そんなのカンタンさ!」

美人の後輩:「え〜〜、でも、作ことにお金かかるんじゃないですか!!??」

あなた:「いや、それが材料費200円くらいでできちゃうんだ!見てて!・・・・・・・・ちょちょいのちょっと・・・ほらね!!」

美人の後輩:「まぁ!!先輩って何でもできちゃうんですね!!私・・・」

あなた:「へへっ、ばーろー・・・」


ってまぁ、こんな感じになりますよね。

■ それでは、解説を始めます。まず、材料の説明です。

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図:材料の写真

■ プライザー(本体)×1種類程度(友達に借りましょう。)
■ ふわっと軽いねんど (ダイソーで100円で売っています)
■ おゆまる (ダイソーで100円で売っています。)


合計 200 円です。(税込み 210 円)


恐らく、どの地域のダイソーにもこの粘土は売っています。創作の材料コーナーや文房具コーナー等に売っています。
おゆまるは、地域によって売っていない場合がありますが、よっぽどじゃない限りあると思います。


おゆまるは、女の子(子供)用のおもちゃコーナーや、文房具の消しゴムコーナー等に売っています。


売ってない場合でも普通に通販で買えますので、ご安心を。



※おゆまる 7色セット198円


使用する道具


■ おはし(割り箸でも可)
■ 容器(写真のサイズくらいあれば大丈夫です。)
■ サラダ油(少量で大丈夫です。)
■ お湯(80℃以上)
■ めんぼう(ティッシュでも可)


恐らく、これらの道具は買わなくても家にあると思います。以上の道具と、材料を使って人形を作ります。


■ 作業プロセス


作業は次の手順で行われます。別に、プロセスと言うほどでもないですが、一応書いておきます。

おゆまるでプライザーの型を作成
↓ ↓
おゆまるで型の反対側を作成
↓ ↓
型を冷却
↓ ↓
型にサラダ油を塗る
(色々試した結果、サラダ油がよかったです。)
↓ ↓
粘土を型に詰めます。
(粘土の種類もいろいろ試しましたが、写真のものが最適でした。)
↓ ↓
乾燥して、完成です。型1個あれば何回でも大量生産できます。

※ちなみに、プライザーに限らず、「トミカ」(車の模型)の型を取れば車の模型が大量に作れますし、ほぼ何でも型がとれます。


■ 製作工程
それでは、実際に僕が作った工程を、写真付きで説明していきます。


1、容器に熱湯を入れ、その中に「おゆまる」の片方を入れて、しばらく放置します。

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2、「おゆまる」をハシでつついて、ぐにゃぐにゃになった所で取り出します。
(「おゆまる」は、かなりやわらかくなります。)

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3、やわらかくなった「おゆまる」に、プライザーを顔の付いている面から突っ込みます。突っ込んだら空気をぬきつつ形を整えてください。

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4、しばらくこの状態で放置します。その間に、もう片面を作ります。「1」と同様に、もう片方の「おゆまる」を熱湯に入れてください。

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5、やわらかくなった「おゆまる」で、プライザーのもう反面を覆います。この時も、隙間ができないように注意してください。

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6、十分ひやし、「おゆまる」が硬くなったところで型を2つに分け、プライザー本体を取り出してください。
※色がくらいので分かりにくいですが、かなり精密な型が出来ています。

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7、出来上がった型の両面に、めんぼうやティッシュを使ってサラダ油を塗ってください。

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8、油をぬった片方の型に、紙粘土を小さくちぎったものを詰め込んでください。

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9、思いっきり力を入れてプレスしてください。おゆまるは樹脂(ゴムみたいな材質)で作られているので、相当プレスしても壊れません。

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10、入らない粘土が全てはみ出て、これ以上プレスできない状態になれば、型を開いてください。

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※開くとこのようになります。あとは爪楊枝等で、いらない部分をそぎ落としてください。


しばらく半分型に入った状態で乾かし、後はゆっくり型から抜けば完成です。
細かいバリが出来たりしますが、それは完全に乾燥してからハサミで切れば綺麗になります。

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1/50のスケールで使用すると、大体こんな感じになります。(ありあわせの材料で作ったんで雑ですが。。。笑。)

15.jpg

■ 最後に。。。


このように、一度だけ人の型を取っておけば、高いお金を払って人形を大量に購入することと比べれば、格段に安く済みます。


「模型にお金と時間をかけるのがすごい!」みたいな謎めいた風潮があるように思いますが、出来る範囲内で頭使って節約するほうが懸命じゃないかな。と、僕は思います。


学部生時代には、製図室のゴミ箱とかあさって廃材集めたり、こういった安い材料を使って僕は模型を作っていました。かなり馬鹿にされたような気がしますが、それも良い思い出かなと思います。笑


ただ、格安模型でも、A+(95点だったかな。)以下の評価をもらったことは一度もありませんし、コンペも問題なく通過しています。作業も一人でしたし、徹夜は一度もしていません。(稀に人に手伝っていただきましたが、自由参加で来ても来なくても良いって言ってましたし、手伝いに来なくても焼肉とかお寿司おごってました。)


片一方で、「卒業設計は、コンビニ弁当で10人雇って、材料費は15万つかったんだ!そして3日寝てない!」みたいな超越人的な先輩や同期はたくさんいましたが、その人たちの結果がどうだったかっていうのは、書かなくても分かると思います。(もちろん、ちゃんと結果出してる人もいますよ。)


後輩に対して「この学科はこんなに大変なんだ。そして、とってもお金がかかるんだ!覚悟したほうがいいよ!」と主張したいのか、とにかくお金が有り余ってるので、高級材料を大量に使って模型を作りたいのか、自分の目的を考えたほうがいいと思います。


僕の目的は、極力お金と時間、労力をかけずに自分が思い描いている形をできる限り忠実に再現したかっただけです。


なので、栄養ドリンクみたいな高いものを買うくらいならゆっくり寝て栄養補給しますし、こじき扱いされても廃材拾って模型に使います。もちろん、これは僕個人の考え方なんで、


「手伝いを雇うのが最強だ!」とか、
「模型はお金かけてなんぼ!」


という考え方を否定している訳ではありませんし、そういう考え方もあるということは、ちゃんと分かっています。

ただ、なんとなく共感していただける部分がありましたら、一度目的相応の材料費や時間を有効に使うということを意識してみてください。無駄が省けると思いますよ。


とりあえず以上です。


最後に長々と模型製作の技術には直接関係の無いような、個人的な意見を言ってしまいましたが、是非こういう方法も参考にしてみてくださいね。金銭的にもかなり負担が減るのではないかなと思います。


ただ、


「へぇ〜、そうなんだぁ〜」


という感想だけを持って、何にも使わないのなら何の変化もありませんけどね。笑。


僕が後輩のTAをやってる時は、くどくどと長ったらしいエスキスはしないですし、学校にいることすら稀なんで、あまり同期とか後輩の方に何かアドバイス的なことを言うことが無いんですが、こういう風にいつでも読めるように形にしておくことで、一人でも読んでくれて、参考にしていただければいいかなって思います。


そもそも、誰も読んでなくて、スルーされちゃってるかもしれませんけどね。笑


それでは!

posted by makku at 13:18| Comment(2) | 模型 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする