建築学科攻略サイト

凡人が建築学科をスムーズにクリアしようと試みるために作ったサイトです。「攻略したぞ!」という過去形ではなく、「攻略できるかな?」というニュアンスです。
正確には、建築学科(を)攻略(したい人の)サイトです。
自分が建築学科出身で、今いろいろと仕事をしている中で、実際の現場を見て思ったこと、感じたことなどを、建築学生時代の経験に絡めて書いております。
よろしくお願いいたします。
 

カテゴリー:建築業界


2015年08月19日

後輩からの電話

こんにちは。



最近は暑くて頭がボケて来る頃かと思います。



僕は昨日、とある会社の経営者とご飯を食べていました。
奢りと言うこともあり、ずっとお酒を飲み続けて、良い気持ちで家に帰りました。



家に帰ってから、自宅の映画室で映画でも見ようと思い、普段PCに繋いでいる外付けHDDを映画室に持ってきて、Blue-layデッキに繋ぎました。



さて、何を見ようかな・・・?



と、Blue-layデッキをしばらく操作していたところ、突然画面に警告画面のようなものが出てきました。そして、何も考えずに、「OK」ボタンを押すと・・・



あれまぁ・・・



外付けHDDが初期化されてしまいました。|д゚)



もうね、暑さとお酒で頭ボケてるしテンション高いし、防音室ということもあり、大絶叫しましたね。



HDDの中には、よくお世話になっているDMMやらなんやらで40〜50万円くらいつぎ込んだAVの大群や、大学生のころから何度も何度も繰り返して見て勉強していた講演会やセミナー動画・音声教材等、これも多分100万くらいかかってると思うのですが、とにかく、大事なデータが死ぬほど入っています。



普段僕はほとんど写真を撮らないのですが、その数少ない写真も消えました。

デザインコンペのデータ・3Dモデリングデータ・高校と大学の資料等も全て消えました。

ちなみに、この「建築学科攻略サイト」のバックアップデータ・HTML等のコピー、記事のバックナンバー等も全部入っていました。



そして全部消えちゃいました。・・・笑



急いで、HDD復元ソフトを購入し、今は復旧の真っ最中です。
果たして復元するのかどうか微妙ですが・・・。



まぁ、復旧しなかったらしなかったで、これは天が僕に



「断捨離の時期なんだよ〜、もう一度リセットして、新しいことを始めなよ〜」



と、伝えようとしているんだぁ〜ってあきらめようと思います。



なんとなく悲しいですが、やってしまったものはしかたが無いので。



さみなさんも暑さと酔いによる頭のボケには十分注意してください。莫大な時間をかけたものが一瞬にしてぶっ飛ぶ危険がありますので・・・。



まぁそんなこんなで、機嫌よく楽しく毎日を送っているのですが、ボケ防止も兼ねまして、先日、古い後輩と電話でお話することがあり、その時に感じたことを、今の建築界隈に絡めて少し記事でも書こうかなぁと思います。



記事を書く前に簡単に状況を説明しておくと・・・



僕は建築学科の意匠系研究室を出て、構造系の大学院に行き、今は不動産業界で仕事をしています。
で、後輩の彼は、建築学科の意匠系研究室で大学院まで行き、今はアトリエで働いています。



で、彼との電話の中で



「仕事って取ったもん勝ちですよね〜。どんなに良い技術があっても、どんなに良い作品を作れても、どんなに一生懸命考えて勉強をしても、現実の現場では、まず仕事が取れないと何にもならない。逆に、仕事が取れさえすれば、極端な話、どんなにダメな作品でも、どんなに良い作品でも作ることが出来るし、それで生活が成り立つから、次の仕事も探せるんですよね〜」



と言っていました。



これは、僕も学生のころから実感しており、今も強く実感していることです。



学生の頃、僕は紙面・フライヤー・ポスター等のデザインをしていた時期がありました。
その時、僕は何の資格も持っていないですし、何の実績も無かったですし、何か特に人よりも優れていたとも思いません。



ただ、友人の知り合いが社長をやっており、



社長「今うちの会社のポスターとか広告を考えてるんだけど、どんなのが良いかな?」
友人「どうかな〜。あ、そういえば絵がうまい友達がいるけど〜」
社長「え、それならうちのポスター書いてくれって頼んでくれる?」
友人「良いよ〜」



という具合で、何故か僕が紹介されたわけです。



で、何枚かサンプルを送ると



「良いんじゃね?」



ってなって、何故か仕事になっちゃったわけです。
その時、僕は学生でしたが、月収で30万か40万くらいあったと思います。



バイトせずに人から米とかもらって、カップ麺で生活してた僕からしたらびっくりするくらい有難いお話です。



大手広告代理店とか、広告専門業者的な人達がすごい技術でデザインして、すごい斬新なアイデアを競って仕事をしている中で、僕みたいな大学生の素人でも仕事が出来るわけです。



多分、大手広告代理店と、僕が作った紙面を比較すると、大手広告代理店のほうがよっぽどかマシでカッコいいものを作るはずです。



けど、仕事を出す側の社長は、偶然にも僕に仕事を振っていたので、広告代理店はその社長から仕事をもらえず、結局のところ、その社長に素晴らしい技術やデザインを提供することが出来なかったのです。



それはそれで、なんだか悲しいですよね。



プロとして技術を磨いてきたのに、素人に仕事取られるわけですから。



それでも飯が食える大きい会社ならこんな小さい仕事なんてどうでもいいかもしれませんが、小さい規模のデザイン会社だと、こういう1件で飯食えるか食えないかの世界でしから、そりゃもう大事ですよ。



で、建築業界は今、仕事があふれている人と、そうでない人の2極状態で、一方は仕事が沢山あって、一方は全く仕事が無い状態だと思います。



建築業界というものは、市場規模が大きいし、飽和しているように見える日本ですら、まだまだ沢山の仕事があります。



けど、かつて新建築や住宅特集に掲載されていた実績を持つアトリエでも、全然仕事が無くて、新しい敷地に建つ何の知識も無い住宅の営業マンが設計したハウスメーカーが作る規格住宅を見て



「この敷地には、もっと合うヴォリュームがあって、もっと豊かな要素があって・・・、敷地のポテンシャルが云々かんぬん・・・ハードとソフトが云々かんぬん・・・」



と、こうすれば、ああすればよかったと愚痴を言い、それを大学の教壇で生徒達に話して小銭をもらうという生活を送っているわけです。



その一方で、その規格住宅でとても豊かな生活を送れるクライアントが居て、建築なんて何も知らない営業マンがお客さんに感謝され、また紹介をもらって家を建てているんです。



そこに疑問を抱いた後輩が、僕に連絡をしてきたということです。



この感覚って、建築界隈とか、特にアトリエなんかに居ると、崇高な建築が否定されて、工業製品的な建築がバンバン建っていく現実に対する怒りとか、嫉妬でなかなか気づかないと思うし、ほとんどの人は



「クライアントは分かっていない!」
「クライアントの質は下がっている!」




とか言ってしまう人なので、そうならずに純粋に疑問を感じたその後輩はなかなか優秀だなぁと思ったのですが、今は本当にこんな時代だと思います。



この前、Twitterで頭の悪そうな人達に絡まれてとひと悶着あったのですが、国立競技場のことだって一緒です。

※国立競技場については、ある程度言いたいことは描いているし、また頭悪そうな人に絡まれるのも面倒くさいので、もう書く気無いので、なんのことかわからない人は僕の過去の記事なりツイートを読んで頂ければと思います。



デザインというのは、言葉から生まれてくることもありますし、現実から大きくかい離したところに崇高さがあったりしますし、現実との接点が無くても人の意識の中で成り立っていたりします。



けど、僕は美しいデザインというのは、ありえないくらい抽象的で、見えにくいもので、実態が無さそうに見えるものを、現実世界の物体や物、味とか空気とか匂いとか、そういう誰にでも感じることの出来る要素を使って“表現できた”ものだと思います。



決して



“表現したかった(けど表現できなかった)”



ものでは無いです。(僕の持論ですけどね。)



デザイナーの力と言うのは、あまりにも自由すぎて拘束力のない物を、強い力をもって、現実世界という小さいハコに押しこんだり、自分の思い描く形に変えたり、そういう力だと思います。



それ以外は妄想と自己満足の世界の中に存在していればいいと思うんですよね。



結局、ザハのアイデアが実現しませんでした。
で、ザハの案とは程遠いダサい建築物が建ちました〜



ってなった時、僕はザハの案よりも実際に建った案のほうが崇高なものだし、日本という国の中ではうまくできたデザインなんだと思います。



サスティナビリティが・・・
とか、開閉式屋根で出来るイベントの幅が広がり、それで日本経済を・・・



とか、そんなの関係ないです。



第一、そこにそれだけの自信があって、100%に近い確率でそれを言いきれるなら、高配当でファンドを配れば、頭のいい投資家は必ず買うので、資金問題なんて出てきません。



ハウスメーカーの規格住宅と建築家の住宅を比べる気も無いですが、実際に存在していて、人が住んでいる家と、建築家が模型で表現したカッコいい住宅があれば、実際に住宅としてクライアントを喜ばせているのはハウスメーカーの規格住宅だと思います。



で、なんやかんやでそういう話を長々とした後に、後輩は続けて



「ハウスメーカーの営業力が欲しいですね〜。結局、仕事を取れれば後は”良いと思う物を作るか作らないか”の主導権は自分にあるわけですから・・・」



と言っていました。



これ、ぼくが大学の時に彼に散々言ってたんですけどね。
彼は今になって実感し始めたらしいです。笑



結局、僕が不動産業界に行ったのは、何年か前からリノベーションが主流になったっぽく見え始めたからです。



あれを見て、



「古い物を再生して新しい価値を生み出す」
「これからはストック活用の時代だ」



とかアホなことを言ってる人が沢山いましたが、僕はあれは結局日本が「立体的な更地」に近くなっただけだと思います。
日本の土地の法律はややこしいですし、利用方法も制限されます。



少し前に震災があった時、建築家たちが復興案を持って現地を回っているのをテレビで見ました。



全く的外れな復興案だなぁ・・・



と、あきれた記憶があります。



だって、ベースの法律が違うんですから。
区画整理をベースにしている行政に対して、そもそも成り立たない復興案を持っていっても、前提が違うでしょう・・・と



卒業設計のイベントとかで配布される「建築家の復興案」的な本を手にして



これは素晴らしい!



と感嘆している大学生を見て、



あ〜馬鹿なんじゃないのかなぁ・・・と思った記憶があります。



そういう疑問が沢山あって、色々考えた結果、僕はどちらかというと僕はこれからの日本は特に新築(に近いもの)の時代だと思うようになりました。



けど、建築の技術ばかり追ってきた建築教育の人たちは、場所とか土地を見つけることが出来なかったんだと思います。



だから、優秀な建築家は移民の如く海外へ行って新しい場所に建物を立てています。



リノベーションの波に乗っているようで、ちゃんと頭使って考えている人は、リノベーションっていう名前を使っていますが、どちらかというと細かく見れば新築に近い事業をやっています。



で、その前提にある不動産業で、販売のノウハウも得られるし、現場も見れるし、お客さんと直に話が出来るということで、僕は不動産業に行きました。



不動産業に入れば分かりますが、このクソ儲かっていない建築家たちが思っている以上に、建築の仕事になりそうな要素なんて日本にはまだまだ山ほどあります。



地面を世話すれば、建物が必要な場合が多いです。
その建物は、土地とか地面に詳しければ詳しいほど有利になりますので、ついでに設計の仕事も出来ます。
建築雑誌にとかTwitterのプロフに、ななめ上を向いて横から撮影した写真を載せて、輝かしい(風の)経歴を載せて、カッコいい建物と模型のプロジェクト写真を載せてPRしなくても、



A:「住むところが必要なんで、土地欲しいんですけど〜」
B:「そうですか、じゃあここなんてどうですか?」
A:「じゃあ、ここでお願いします」
B:「ここだとこんな感じの家建てるとよさそうですが、どうですか?」
A:「いいですね、じゃあお願いします。」



これだけで、設計の仕事が取れます。



僕は建築士の資格持っていないですし、必要だとも思ってないので、基本設計をしたら、あとは設計士に任せます。(ただ、実施で微妙な雰囲気になると文句を言います)



建築士持っていても仕事がとれないから、飯食うために安く働いてくれる優秀な人なんて沢山いますからね。


さて、建築学科でデザインのすばらしさを学んだ学生は、いったいどちらの立場を目指しているのでしょうか。



お客さんとダイレクトに話をし、一緒にエスキスをして設計図を書き、一緒に現地を見て建築を考えていく不動産業者





その不動産業者から渡された基本の設計図を実施図面に書き直す”作業”をする建築家。



不思議なことながら、現実を見ると不動産業者のほうが建築に近いことをやっているではあ〜りませんか。



それなので、僕は不動産業に見えて、けっこう建築に近いところにいるんだと思います。
それもこれも、今はもう昔の時代から大きく変わりつつある微妙な時代だからだと思います。



それは、こうなってほしいとか、こうしたいとか、そういう個人の願いに関係なく、社会の構造的にやってくる未来です。



毎日ルーティンの作業をこなし、時間を浪費すれば金がもらえると思っている教員免許を持っている学校教師と、教員免許は無いけど、Youtubeで質の高い授業を好きなようにやっているユーチューバーなら、どちらが本当の教育者ですか?


「これからの建築家は建てないのが斬新でカッコいい」みたいなことを言って、絵本を書いている人と、暇だから家の増築を自分でやっているその辺の定年退職したお父さん、どちらが建築をやっている人ですか?


市町村から呼ばれ、地方で誰も見に来ない個展開いて、市から補助金もらって成り立っている芸術家と、描いた絵をTwitterでアップするごとにすごいシェアされ、人の心を動かすことのできる素人だったら、どっちが本当のアーティストですか?



どっちが本質的に仕事をしているのか一度考えてみて下さい。今はこういう変な時代です。
※ちなみに、僕らみたいな平成生まれの親に聞くと、ほぼ「それは教員免許を持っている方が教師だろう」という答えが返ってきます・・・。笑
僕の親は「どっちでも良いんじゃね?」という回答でした。



今までのいろんな物が崩れたり再生したり、価値を失ったり価値が生まれたり、いろんなものがリセット(厳密に言うとリセットでは無いけど、ニュアンスが分かりやすいからリセットっていう言葉にしておきます)されています。



昔はかなり見えにくかった変化も、今は分かりやすく見えています。



ここまで簡単に見えるということは、誰にでも分かりやすいということなので、対策がしやすいということなのですが、分かりやすく見え始めたということは、変化がもう成熟してきているということです。



成熟しきると、さすがに乗り遅れた感が半端無いですし、その後対策をするというは、ライバルも多いし、なんか理解しにくいし・・・かなり大変なことです。



ただ、まだ今はそこまで難しい時期でもないかと思いますし、話をした後輩も、最近やっと色々始めたみたいですので、こういう機会に、色々と疑問を持って考えて行動してみて下さい。



それでは!



posted by makku at 20:29| Comment(0) | 建築業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月18日

好き嫌いとか要望とか

こんにちは、最近はどうでしょうか?



僕にとっては非常にどうでもいい(見て見ぬふりをしたいというわけでは無く、あえて今頃気に留める必要が無いという意味)、国立競技場の話題で、建築界隈が大議論をかましています。



日本も物騒になってきましたね。



そんなこんなで、こういうどうしようもない空中議論で盛り上がっているところに水をさすのもあれなのですが、こういう状況をTwitterとかで良く見かけるようになってから、僕としては



「そんなことに夢中になって意味ありそうで意味のない意見を述べている暇があれば、少しは社会勉強でもしたら?」



と、言いたくて仕方がないのです。



こんなのは、何年も前からサインが沢山あって、別に意外なことでも無く、日本の政治家がアホなわけでも無く、建築業界がダメなわけでも無く、過去の日本から、今の日本に、当たり前にこういうところに時代が流れてきただけだと思うのです。



僕みたいなゆとり世代の若僧ですら、2年ほど前にブログに書いているし・・・。



だから、建築業界に限ったことではないけど、今回の競技場の件で、あらかじめこういう世の中になることを見越して準備してきた人は、少しは楽になるというか、生きにくくなることは無いと思いますし、逆に



この件で



「信じられない!どうした日本!?」とか、「どうした建築業界!?」



みたいな感情論の意見しか出せないおバカさんたちは、ちょっと現実社会で生活するのに向いてないから、もし現実世界で生きたいという意志があるのなら、義務教育からやりなおしたほうが良いと思っているのです。



特に国語と社会ね。



今回は、たまたま僕が建築学科出身というだけで、国立競技場の話題メインみたいな感じで記事を書いていますが、別に国立競技場に限ったことでは無く、税金とか、年金とか、社会保障(福祉)とか・・・。



「一度ザハの案になったんだから、ザハでやるべきだ!」


とか


「え、増税!?家計が苦しいんだからやめてくれよ!どうなってんだよ日本!!」


とか


「年金がもらえないとは何事だ!?俺の(私の)年金を返せ!!」


と・・・。




それはあなたの好き嫌いとか、「してほしい・してほしくない」という“想い”であって、僕からすれば、



自分の感想にどれだけ期待してるんですか?



と、言いたくなるわけです。



こういう人が普段どういうメディアを通して世の中を見ているのか分からないんですが、例えばニュースで



「年金はもらえます、財源はこれからOO年持ちます(‘ω’)ノ」



と言っていても、普通に今は過去の財源を今食いつぶしている現実があって、今から期待できる財源は特に無くて、メディア向けに根拠を伝えるための公的資料の試算も、おおもとの根拠がおかしい・・・



って、こういう当たり前の現実が見えれば、



「いやぁ、そうは言っても年金もらえないよね〜」



と、自然に分かると思うんですよ。



で、年金もらえないのは残念だけど、今はとりあえず取られる分だけは強制的に徴収されてるから、帰ってこないていで今後の対策を考えよう。



ってなるわけです。



ザハに関しても、



この計画を実行し、日本の要望を満たすためには、この構造のこの予算が最も合理的で、ザハの案は間違っていない、早くザハの意図に気付けよ!



な〜んて言うのは勝手だし、間違いでも無いと思うけど、実現すべきかどうかは別問題だよねって思うのです。



じゃあ例えば、最近のニュースで都知事が



「東京都の人間から月(だっけ?)1000円の税金を徴収すると60億になるから、数年で財源を確保できる」



みたいなこと言ってたけど、当初の希望予算のだいたい1000億くらいから、1500億足りないとして、工期間に合わせて1年で財源確保しようとすると、税金を1000円じゃなくて月25,000円に上げれば、単純計算して1年で1500億集まるんですね。



それなら、月25,000円特別な税金を徴収すれば良いじゃんって思うんですけど、「ザハの案にすべき!」とか言ってるアトリエ志望者とか、学生とか、大学でアルバイトしているカッコいいデザイナーみたいな人とか、ぎりぎりの生活しているやつから月25,000円徴収すると、多分破産すると思うんですね。



ましてや、東京都とか日本で年間300,000円の増税なんかしたら、何人破産するんだろうって思うのです。



で、問題はこういうあほみたいな増税とか、財源確保の強制徴収が出た時に、



「やれ万歳!かっこいい建築万歳!」



って平気で言ってる痛い人たちが、「自分はこうしたい!」っていうただの個人的願望のためだけに、気持ちよく払えるの?



ってとこで、僕は



「文句ひとつ言わずに払う意志が無いならおとなしく目の前の仕事をしっかりしなさいよ・・・」



と思うのです。



こういう理不尽な現実が起きた時、対応できるような準備しておくってのは、僕の中では当たり前で、逆にことが起きてから



「いやだ!やりたくない!もっとこうしたい!」



と言うわがままなお子様を見ていると、



「こういう機会にぎゃーぎゃーわがままを言わずに、しっかりと期待するのをやめて、今後の人生のために準備したら?



と思います。



もうすぐ消費税増税です。値上げに関しても、嫌らしいのかしたたかなのか知りませんが、家賃とか電気とか消費税とか食べ物とか、生活必需項目ばかり値上がりしています。



で、景気が悪いとか、グローバル化の波とか、わけの分からないこじつけで、残業代が減ったり、給料が減ったり、そもそも雇用が減ったりと、準備してない人にとっては大変な未来がやってきつつあります。



こんなのは、別に社会に目を凝らしていなくても、分かりやーすく数値で見えます。



僕は大学の低学年の時にこういうのが顕著に見えていたので、ゆっくり自分のペースで準備をしてきました。



会社もそうですし、働き方もそうですし、生活の態度もそうです。



で、今のところは思った通りの結果になっていることが多いので、別になにも困っていませんし、文句も無いですし、



「あ〜、なるようになってるな〜」



って思いながら生活しています。



僕は自分の給料に全く興味が無いので、もうかなりの間給与明細とやらを見ていないのですが、こういう記事を書くにあたり、久々に明細を見てみました。



で、多少変動はあるのですが、これが1か月分の給与の明細らしいです。(他の所得を除いた会社の給与だけの明細です)


img1.jpg

※見えにくいので、総支給1,463,128円の税金やらなんやら引かれて手取り115万くらいです。


例えば、



「ザハのアイデアを実現したいという要望に応え、建築学科の学生及び、建築学科出身の労働者の税金を毎月追加で20万円引き上げて徴収します」



という、昔の歴史では一揆になっていたようなとんちんかんな政策が出来たとしても、悲しい感情は置いといて、僕は払おうと思えば払えますし、1か月90万くらい手元に残るし、今1か月に僕が使う金額なんて家賃やらなんやら全部合わせて20万行くか行かないかなので、70万貯金出来るんですね。



けど、何も考えず、何も準備せず、ただ一般的な給与で生活してたような人は多分破産します。



例えば、不景気になって生活必需項目の料金が倍になり、それに10%の消費税がかかったとしても、(20万×2)×1.1=44万です。



これでも、僕は今のところ60万くらい貯金できます。



追加で、年金の財源が枯渇しているので、毎月10万の年金を追加で徴収しますってなっても、僕は今のところぜ〜んぜん困りません。



けど、準備してないような人は、一流企業(らしい)企業に勤めてて、月30万くらいの安定収入があったとしても、毎月10万くらいの赤字になります。



アトリエ系で月20万くらいだと、毎月20万くらい赤字です。



これは大げさな例ですが、こういう世の中がやってきたとき、普通に生活も出来なければ、



「建築の未来がぁ〜」


とか


「美しい建築がぁ〜」


とか


「パブリックスペースの有効活用がぁ〜」



とか言ってられないと思うんですよね。ご飯食べれるか食べれないかの世界ですから。こういう国も、日本からは見えにくいですが、世界を見渡せば現実に存在していますし。



こういうのを分かっている人が何人いるのか知りませんが、とりあえずアホな議論をしていないで、謙虚に仕事をすればいいのになぁと思います。



で、僕も現状で安心したことは無いですし、もう少し頑張って自分の出来ることをいろいろとやっていこうと思っています。



なんとなく愚痴っぽくなりましたが、僕が何年か前に考えた未来像を知りたければ過去の記事を読んでいただければと思いますし、そんなのに興味が無いけど何も分からないみたいな人は、しっかりと義務教育をやり直してください。



そして、出来る限り手を尽くして、建築業界を明るい未来にしていければいいなぁと思いました。



それでは!


posted by makku at 23:11| Comment(0) | 建築業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月25日

建築業界をしっかり見つめ直すのは・・・今でしょ!

こんにちは。



とってもお久しぶりの更新になりますね。
誰も読んでないかもしれませんが・・・。笑



最近は、ひとりで1日中美味しいものを食べてお酒を飲んだり、SkypeでTwitterの人と雑談したりと、色々と楽しい毎日を送っておりました。



そんななか、最近はTwitterでは新国立競技場の話題で何かと建築業界も盛り上がっていますね。



自分が建築学生だった2~3年前から、これに似た小さな問題・疑問は沢山あったのですが、今回は日本を上げた大イベントなだけに、普段ニュースを見ない学生も、多少の興味を持ったのではないでしょうか。



何人が見ているのか知りませんが、一応この関連の記事について、この前、僕がやっているTwitterで、



「国立競技場の話題、寝てばかりで夢ばかり見て、現実社会に何の興味も持ってないファンタジーな建築学生にとっても、興味がもちやすく、なおかつ今の社会や時代をとっても分かりやすく反映していて、おもしろいなぁと思います。これを機に、少し落ち着いてこの一連の国立競技場のニュースや関連の話題を、好き嫌い、自分の願いや望み等の感情を出来るだけ排除してしっかり観察し、分析出来ると、今後の生活や進路もおおきく変わってくると思います。」



と、しれっとコメントしてみたのですが、僕としては、この騒動は、今の建築業界の縮図を短期間で観察することが出来るので、建築の業界に疑問を抱いている人は、是非一度、考えることに時間をつかってみてはどうでしょうか。



もちろん、いろいろな見解が出ると思いますし、それにたいして「正解」「不正解」なんて無いのですから、あまり気負わずに考えてみれば良いと思います。



で、その一部として、僕の見解を書こうかと思いましたが、よくよく考えると、結局は今までこのブログ・Twitterを通して発言してきたことがほとんどで、それをあえてこの問題にフォーカスして書くのも面倒なのです。



つまり、この問題が出る前から、社会の小さな問題・変化を僕なりに観察した結果をブログやTwitterで書いていますので、結局僕としては、なんとなく想像してた未来が来て、



「あ〜やっぱりそうなるよね〜」



程度にしか思っていないのです。



それなので、時間があり、なおかつ僕の思うところを知りたいという物好きな人がいれば、是非参考程度に、過去記事、過去のつぶやきをいくつか読んでいただければと思います。



ただ、それならあえてこういうタイトルの記事を書く必要もないので、何かを書こうと思うのですが、すべて書こうとすると、経済・歴史等、多少ではありますが、別ジャンルの知識が必要です。



それをすべて説明しようとすると、それはもう最低でも大学のカリキュラムくらいの量が必要ですので、今回は簡単に、考え方の参考として、専門性の無い分かりやすい部分を本文(フレーム)として抜き出して書いておこうと思います。



なので、あとはその本文(フレーム)に沿って、関連知識を自分で身に着けて、それをもとに、今回の問題を考えてみて下さい。



それでは、以下本文です。



最近もそうですし、昔もそうですが、建築家を目指して


「建築で世界を変える!」「建築には可能性がある!」


と、発言している人を見かけます。



で、僕の感覚ですが、ほとんどの「建築で世の中を変える、救う」という目標は、「自分の生身の肉体で空を飛びたい」と言っているのと同じだと思うのですよね。



当たり前なんですけど、人間が生身で空を飛ぶというのは自然の摂理に合っていないんですよ。



「飛ぶ・飛びたい」という”ロマン”も分かりますが、人間の進化の過程を見ても、飛ぶ必要のないように食・住環境・体・移動方法等が発達しています。



で、それとバランスを取って、鳥が空へ、魚が海へと生活のステージを確立しているわけで、世界のバランスから切り離して人間を取り出せば、飛ぶロマンもあり得るかもしれませんが、今の世界の均衡の中で、機械やテクノロジーの利用を抜きにして、生物として人間を裸にしたときに、人間が生身で空を飛ぶ必要は全く無いわけです。



けど、何故か「空を飛びたい、絶対に空を飛んでやる!」



と意気込んでいる光景が、なんだか僕にはばかげて見えるし、なんのためか、目的が分からないし、世の中の思惑や価値観と離れて言っているように見えるのです。



これは昔(1年か2年前に)アップした画像です。

1.jpg

その価値観が合っている時代と言うのは、一応、日本の建築の黄金時代だと思います。けど、そのまま行くと、必ず現実世界とかい離する時代がやってきます。



今回のように、大きくてキャッチーな話題が出れば、気づくことが出来るかもしれませんが、それはもう、誰もが分かるくらいまで、差が開いた後です。



それでは少し遅いですよね。



※1年ほど前、この感覚をもう少し細かく記事にしているので、詳しく知りたい場合はそちらを読んで下さい。ただ、24歳の時に書いたものなので、今の文章とちょっとテイストが違うかもしれません・・・。笑

■ 記事:一人読書会その@ はこちら



とりあえず、「生身の肉体で空を飛びたい」といった壮大で馬鹿げた気持ちも大事だし、そういうとびぬけた妄想力・想像力も大切だけど、あまりに地球から離れた想像ばかりしていると、地球で生きることが出来ないと思います。



残念ながら僕たちは地球に生きているわけだから、出来るものは出来る、無理なものは無理と、「やりたいやりたくない」「好き・嫌い」とは別に、心から理解できて初めて現実の世界に何か貢献したり、インパクトを与えることが出来るのです。



言葉が理解できる人間だからこそ、言葉の自由な組み合わせで世界を作り出せるから、面白い想像が出来る反面、”現実とリンクしている言葉”というものを理解していないと、作り出すもの、出てくるものがすべて嘘になるように思うのです。



今の時代の学習(僕の世代もそうですね)は、どちらかと言うと、言語が先です。
ただ、現実を見ると当たり前ですが、言語の発端は、世界を抽象するものとして、言語が世界から抜き出されたものです。



順序が逆なまま考えていくと、それはもう一人の人間の脳内の出来事でしかないわけです。



それではインパクトも何も無いですよ。
当たり前ですけど。



とまぁ、簡単に書くと、ここまでが一応本文(フレーム)です。


簡単な部分だけを取り出しているので、分かりやすいのか分かりにくいのか微妙なところですが、なんとなくこのフレームに関連知識をくっつけてみて下さい。



例えば、



「これは昔アップした画像です。
※図略
その価値観が合っている時代と言うのは、建築の黄金時代だと思います。けど、そのまま行くと、必ず現実世界とかい離する時代がやってきます。」




と、本文中の1文を 抜き出してみると、



「時代の価値観とは・・・」
「建築の黄金時代とは・・・」




と、細かく理解しなければならない単語がいくつか出てきますので、この単語を少し掘り下げて、もう一度



「これは昔アップした画像です。
※図略
その価値観が合っている時代と言うのは、建築の黄金時代だと思います。けど、そのまま行くと、必ず現実世界とかい離する時代がやってきます。」



という文章に当てはめてみて下さい。



すると、本文(フレーム)の部分に対してより理解が深まります。で、一通りこの記事の内容でその作業をした後に、その本文(フレーム)をもとに今回の出来事を観察すれば、より深く今の建築業界というものを理解できると思います。



僕がすべて書くと長すぎて面倒なので、今回はおおまかな流れしか書けませんが、良い機会なので、是非こんな感じで考えてみて下さい。



忙しくて面倒くさいかもしれませんが、本当に良い機会だと思いますよ。



そして、考えている間は面倒くさいし辛いかもしれませんが、一度しっかり考えると、色々と生活しやすくなると思います。
※本当ですよ(´・ω・`)



それでは。



※関連知識というか、頭の体操として、面白そうで簡単に調べられるテーマみたいなものをいくつか書いておきます。時間があれば調べてみると面白いと思います。



■ 国民が納める税金と、国民がそれの対価として受け取ることの出来る福祉の関係。
■ また、そこから見えてくる実質の税率。実質の税率に対する国民の反応(日本史から)
■ 税金が高い国の福祉と、実質の税率の関係、また、日本と比較してどうなのか?
■ アベノミクスの簡単な流れとはどういうものか
■ 消費税が上がれば、貯金が減ります。何故でしょう・・・?
■ 「ゼネコンは関連企業が沢山入り、マージンが高く、建築家は設計主と施工だけなので家にお金がか
  けられる、だから建築家で建てると費用対効果が良い」これは本当?
■ 前川國男氏の設計料の考え方、今のアトリエ系設計事務所の設計料の考え方
■ ゼネコンの仕事、アトリエの仕事(個人レベルではなく、総合的に)
■ リノベーションブームは本当に負の遺産の再生か?不動産業と建築業の関係は?
■ 実際に問題になるのは、耐用年数を過ぎた原発の再稼働なのに、単に新規の原発建設を反対すれば
  良いのか?



とりあえず、これくらい書いておきますので、時間があったら調べてみて下さい。
正解はありませんが、正解の確立が高いと思う仮説を立ててみて下さい。あと、「このテーマに対する僕の答えはなんですか?」という、直接的な質問は受け付けません。


posted by makku at 18:02| Comment(0) | 建築業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする