建築学科攻略サイト

凡人が建築学科をスムーズにクリアしようと試みるために作ったサイトです。「攻略したぞ!」という過去形ではなく、「攻略できるかな?」というニュアンスです。
正確には、建築学科(を)攻略(したい人の)サイトです。
自分が建築学科出身で、今いろいろと仕事をしている中で、実際の現場を見て思ったこと、感じたことなどを、建築学生時代の経験に絡めて書いております。
よろしくお願いいたします。
 

2016年11月17日

トレースのすゝめ

こんにちは



もう2016年も終わりに近づいてきましたね。



僕ももう27歳、来年になると28歳で、いよいよ本格的に30歳を意識しはじめる年齢になってきました。



この年になると、1年って早いもので、本当にあっという間に過ぎてしまいます。



27歳がすぐ28歳になり、30歳になり・・・



僕たちがまだ小さいころっていうと、30歳も40歳も50歳もほぼ同じようなもので、



そうなると30歳なんてほぼ40歳・50歳みたいなもので、50歳なんて四捨五入すると100歳なので、僕はもうおじいちゃんになったんだなぁと悲しくなります。



まぁこれ以上書くと本当に悲しくなりますので、年齢の話はこのくらいにしておいて・・・



今回は珍しく、コンペや建築に関係する記事にしようかと思います。
最近はなんとな〜く、就活とか、生活とか、そんな記事が多かったので・・・



心機一転!



というのも、最近Twitterで



「凡人がコンペ取る最も簡単な方法は過去の受賞作品を大量にトレース(書き写す)すること」



っていう発言をしました。



その時に限らず、僕はコンペやドローイングについて記事を書くとき、常々トレースが一番効果的に勉強できる方法ですと書いています。



僕が学生時代に後輩や友達に質問された時も同じことをずっと言ってるのですが、よく考えたらトレースの効果やどれだけトレースが有効かというものを説明したり、記事にしたことが無かったので、今回はトレースをすると身につく感覚や、トレースをするだけでどれだけすごいものが得られるのかというものに重点を置いて記事を書いてみようと思います。



ただ、本題に入る前にちょっと補足というか、大事なことを書いておきます。



コンペに出す目的って何ですか?



これはっきりさせて下さい。




※関連記事
■ アイデアの原点ってどこにあるのでしょうか?


僕の結論を言うと、コンペに作品を出すということは、受賞すること(僕の基準では賞金枠に入れば良い)だけが目的です。



「賞は取れなかった。けど、自分の創作活動としては納得している」



こんなことは僕の中では絶対にあり得ません。それなら、コンペなんか出さずに自身で勝手に創作をすればいいじゃないですか。



コンペで賞を取るということは、相手の要望に応えるということで、自分の作りたい作品を作るわけでは無いです。



これを勘違いして



「コンペの目的は賞を取ることでは無い!納得できる作品を作る事なんだ!」



なんて言いはる傲慢なアーティスト気取りの人もいますが、そんなのは賞取れないやつの言い訳で、じゃあ勝手に作品作って自己評価すればいいだけで、わざわざ送料費払ってコンペに出す必要なんて無いじゃんって思ってしまいます。



なので、それを自分の中ではっきりさせて下さい。

※ただし、天才は例外です。天才は自分の好きな物を自由に出して賞を取れますので。僕が書いているのは、あくまで「僕みたいな凡人が賞を取るためには?」ということです。



とりあえず、



コンペ出す=賞を取る=賞金を貰う
っていう目的で出そう!



って心から納得できる場合だけ、この記事を読むようにしてくださいね。



それでは本題にまいりましょう。



と、その前にもう一つ。



この記事では、トレースの素晴らしさを沢山書きますが、この良さは実際にトレースをやらないと分かりませんので、この記事を読んだだけでトレースしたのと同じ効果が得られるっていうことは無いです。



そこんとこ、よろしくお願いします。



まず、過去の作品を大量にトレースをして身につく最大の物を先に書いておきます。



それは、



「コンペで受賞する作品を実際に描く(作る)感覚」



です。



過去にコンペで受賞したことがあれば、受賞する作品を作る感覚が経験できているのですが、一度も受賞したことが無い場合は、受賞する作品を作る感覚を知らないまま、手探りで作品を作らなければいけません。



なので、一度も賞を取ったことが無い場合は特にやったほうが良いと思います。



過去のコンペの課題文を読んで、作品をトレースしてみて、トレースした作品と課題文を見比べる
っていう作業を何度もしていると、受賞する感覚というか、評価される作品を作る感覚が分かるんです。



これが身につけば、相当コンペに通りやすくなります。



で、ここで良く



受賞作品を沢山トレースした。じゃあ、受賞作品の要素を分析・抽出して、その要素を含む作品を新しく作ればいいんだな!



っていう勘違いをされるのですが、これは違います。
これだとただ過去と同じ作品を作るってことになるので。笑



じゃあこの「受賞作品を作る感覚」が必要かというと、



自分が作った物が「受賞しそうか、しなさそうか」を自分で評価できるようになるからです。



あくまで、作品を作るのは自分自身で、作品自体も自分のものなのですが、その作品を客観的に良いか悪いか判別できることが大事で、トレースをして、受賞作品を作る感覚が身につくと、この能力がかなり上がります。



どういう感覚になるかというと、



自分で作品を作っている途中ないし、作品の大枠が出来た段階で



「あ、これ取れるな〜」



って、「1+1=2」っていう数式を見た時と同じような感覚で、素直に思えるようになります。



「これ取れるな〜」って思って実際取れたのが1回とかならまぐれの可能性も大いにあると思いますが、僕の場合、賞(賞金枠)ですと10本以上取っていますので、おそらく正しい感覚なんだと思います。



トレースしてみて、是非この感覚を身に付け、トレースの枚数を増やしていくことで、この感覚をより洗練していきましょう。



他にも、トレースをしていると良いことが沢山あります。



そうですねぇ・・・、



描けない図面の種類が少なくなるっていうのもあります。



例えば、海外雑誌などで美しいパースを見て



「あ〜こんなパース描けるようになりてぇな〜」



って思うじゃないですか、あれに近いものならすぐ描けるようになりますよ。



だって何の画像の上に何を張り付けてテクスチャを作っているか、どういう効果をかけて光や影を表現しているか、1枚の画像のどの工程までモデリングソフトで作ってて、どの工程からPhotoshop等の画像加工アプリを使っているか?



っていうのが大体イメージできるようになるので。



※自分が描き写しているものを、単純に写すだけでは無くて、頭の中で各要素に分解するイメージを持ちながらトレースするとより効果的です。
「この木は合成だなぁ・・・」「この図面のテクスチャは、図面の上から貼ってるの?下に貼ってるの?」「影はレンダリングで付けた物?Photoshopで合成したもの?」
みたいな感じで。



CGのレンダリングで細かい影や光を描写するのは大変時間がかかります。



けど、Photoshopでやるとかなり簡単なものとかもあります。最終的に出来る画像に大差ないのですが、作る時間は相当違いますので、こういうのも分かってると無駄な時間使わなくて済みます。



トレースって、最初は描くのに必死になっててあまり考える余裕がないのですが、慣れて来ると同じ図面を書き写してても、効率的に写す方法とか分かります。



複雑そうに見える受賞作品のA1パネルも、書き写してみると実は単純なことしか書いてなかったり、コピペが沢山使われていたりしています。



逆に、簡単に書き写せるシンプルなドローイングでも、トレースしてみるとバランスがおかしくなったり、なんかダサくなったりして、シンプルに見えて実はけっこうレイアウトに凝っているんだなぁとか、色々分かります。



この反対で、「シンプルでも意味深な作品」に見えて、じつは内容の無いぺらっぺらのものもすぐ分かります。



こういうのは、多分審査員も分かっていることなので、同じような基準でものを見れるようにトレーニングしてみるといいですよ。



で、トレースをする時は必ず細かい文字や句読点まで書き写すようにしてください。
とにかく、手作業で完全コピーする感覚です。



「この文字ちっちゃいからいいや〜」

「この線邪魔だから適当にごまかしとこ〜」



これじゃああまり意味がありません。



こんな細かいトレースをしようと思うと、線一本、文字一文字も見逃さないくらい良く観察しなければいけません。



こんなに他人の図面を観察することって無いでしょ?



これが相当勉強になるのです。



コンペによっては、作者に受付番号みたいなものを振り分けられることがあります。
※コンペ参加に事前登録をして、発行された番号を図面の右下に書いてくださいみたいなもの



そういうコンペの受賞作品のトレースをする時は、その番号も書き写してください。



この番号って結構でかい文字でダサいフォントで書くことを要求されることが多くて、レイアウトのバランスを崩してくるので、結構考えて配置してる人多いと思います。



その良い勉強になりますので。



とにかく、自分で書き写す、書き写さないを決めずに、トレースするなら異常に細かいところまで完璧に書き写すように。



実際の画像で例を挙げると、これくらいを目標にトレースが出来ると良いと思います。

WO2u7Mha.jpg

上、元画像 第28回建築環境デザインコンペティション
URL : http://kenchiku.tokyo-gas.co.jp/prize/28th/public.html



下、その受賞作品をとあるフォロワーさんがトレースした画像

mklGbNhd.jpg

こないだ、Twitterで「トレースやってみようかなと思います」って連絡くれたフォロワーさんが「やってみました」ってさらっと送ってくれた画像なんですが、これくらいやると誰がどう見ても完璧ですよね。
※トレースする作品は、僕が勧めたものでは無く、トレースした本人さんが選んだものです。



もう、ほんと素晴らしいと思いますので、記事で使わせてもらいました。



※僕が学生時代にトレースしたものって、引っ越しの時にほぼ捨てちゃって、残っていません。どっかの機会に僕が描いたものも載せようかと思います。笑



この方がトレースした画像もすごいんですけど、誰かも分からない、本当はコンペ1回も取ったことないかもしれない、何も素性がわからない僕の



「とりあえず、トレースすればいいんじゃないですか?」



って記事を読んで、それをそのままやる根性がすごいと思います。笑



まぁ、僕もこういう図面のトレースを沢山やったことあるんですが、こういう図面を描き始める時って、どこから書いたらいいかわからないし、完成するかどうかも不安だし、すごく途方もない作業に思えるんですよね。



だから最初の1枚がなかなか描けないんです。



「トレースすれば良いって聞いたけど、どうすっかなぁ〜、やろうかな〜、やっぱ明日にしようかな〜」



みたいな。



けど、1文字、線一本でもいいから書き始めれば、あとは意外とすらすら書けるもんです。



トレースって僕は相当な数やっていますが、実は2枚目以降はそこまで大きな成長はなくて、最初の1枚目がとても大事だと思います。



最初の1枚目が、一番学びが多いので。



2枚目以降は新しい発見というより、1枚目で学んだことの確認や、感覚の洗練をしているっていう表現のほうが近いと思います。



なので、とにかく最初の1枚を始めてみて下さい。



1枚描いた人の感覚と、1枚も描いたことのない人の感覚って明確に違います。



時間にしては数日・場合によっては数時間の差かもしれませんが、感覚や実力としてはものすごい差ですので。



これはやったことある人にしか分かりません。



逆にやったことない人ってなんか薄っぺらいというか、適当というか、出汁を使ってないみそ汁みたいな感じなんですよ。



僕はほとんど学校に行ってなかったのですが、珍しく学校に行ったとき、ゼミ室で後輩と先輩みたいなのがエスキスしてて



「この図面どう思いますか?」

「いや〜、この赤がちょっとうるさいんじゃない?寸法線もいらないしねぇ」

「なるほどですね!」



みたいな会話をちらっと聞いたことがあって、別にいいんですけど、あまりに適当というか、感覚的すぎて心の中でそっと



「“なるほどですね”じゃねぇだろ笑」



って、適当なアドバイスされてるその後輩を気の毒に思ったことがあります。
※僕が学生の頃はSANAAみたいなドローイングが流行ってる時期で、薄~い細〜いのがウケてた時代なんですよ。



薄いシンプルな図面が流行ってる時期であっても、伝える内容、コンペのテーマによっては寸法線を書いた方が良い時、色を濃くした方が良い時、色々あります。



自分が先輩になったとき、こういう残念極まりない適当なアドバイスをして後輩を不幸にしないためにも、状況判断が出来るように色々トレースしてみて下さい。



色々書きましたが、総じて言ってることは



物事を事細かに観察し、再現する能力はとても大事です。トレースはその練習に最適だということです。




昔、僕がとある実業家の話をラジオで聞いてた時に、その実業家が



「自分は漫画を読むとき、キャラクターの部屋にある小物に○を付けて、作者が何でこのキャラクターの部屋にこの小物を配置したのか分かるまで考える。分からなければ何度も漫画を読むようにしている。作者は絶対何か意図をもって描いていて、それが分かるまで観察している」



と言っていました。



緻密な観察は、コンペで受賞云々っていう枠を超えて、仕事や日常生活にもものすごく役に立ちます。



コンペでしたら、賞金とって数十万〜数百万の話かもしれません。



けど、こういった観察眼はどこでも使えます。数十万にとどまるような効果では無いので、是非、学生で暇な時に色々とやってみて下さい。



基本、学生は暇ですからね。




学生時代に忙しいなんて言ってる人は、結局せかせかしてるわりに何もしてない場合が多いし、そういう人は社会人になっても絶対忙しいって言いながら、結局何もしない人なので、今1枚トレースすることが、社会人になってからの人生を大きく変えるかもしれませんよ!



そのためにも、さあ今すぐトレースを始めましょう。



※「何からトレースして良いか分からない!」
っていう場合は、「とりあえずこれをトレースすればいいんじゃね?」っていう本を紹介していますので、そちらを参考にしてください。


■ 個人的な意見をひたすら話してみた

↑この記事にて、音声で解説しています。↑



それでは!
旅行明けで結構な勢いで書いた記事なので、誤字脱字あったらすみません。今度チェックして見つけたら訂正します。m(__)m









※以下補足というか、今後書こうと思ってる記事の予告的な・・・



トレースを繰り返して得た観察力が、どんなことに役に立つか、1つ具体例を挙げてみましょうか。



僕はトレースで学んだ観察のノウハウを使って、株やFXをやっています。



関係ないじゃん!って思うでしょ?



建築や図面に書かれているものには、必ず人の意志、思い、行動、メッセージが含まれています。



何故、この形になるのか?
何故こういう表現になるのか?
何故、これが評価されているのか?



建築って、こういう一見つかみどころの無い図形や空間を深く考察し、読み解いていくわけです。
そうすると、必ず意味が見つかる学問なのです。



株やFXにも「チャート」という図があります。

ch.jpg

こんなの


ただの価格の変動をリアルタイムで表している図に見えるのですが、



よ〜〜〜〜〜〜く観察すると、



どういう人が、どういうときに、どういう取引をしているか
今大衆はどういう心理なのか
世の中の流れはどうなのか(というより、人々がどういう世の中の流れを創造しているのか)



これがすっごくよくわかるのです。



これが分かれば、



人が買う値段、人が売る値段、人気、盛り上がり具合、かなり高い確率で分かりますので、どこで買えばいいか、どこで売ればいいかよくわかるのです。



株やFXってものすごく単純な取引です。



安いところで買って高く売る
高いところで売って安く買う



よくよく観察して、それに合わせて取引すれば、忙しい建築学生でも1日1〜3万くらいは収入を得られます。
(この例は、元金100万くらで取引したときの話です。元金が20〜30万くらいでも、倍率3〜5倍(株はちょっとあれですが、FXでしたらかなり安全な取引)くらいで成立する話です。)



それが10日でも続けば20〜30万になって、サラリーマンの一般的な給料超えるわけで。。。
アトリエの薄給でも、仕事取れないからってみじめに大学にしがみつかなくても、全然飯が食えます。



元建築学生として、



「生活面を気にせず、大学にしがみつかずに創作に打ち込めるっていう建築学生の1つの快適な進路を作れるかなぁ?」



ってのは、学生時代から考えているし、実現可能だと思ってることですので、



もう少し自分の観察や分析に確信を持てるようになったら、



「建築を学んだからこそ出来る分析や投資」についての記事を今後更新していこうと思います。







posted by makku at 19:13| Comment(4) | TrackBack(0) | コンペ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月31日

「イラレ落ちた」発言、その原因は?

僕は悲しい!



「あ〜イラレ重い〜!」

「Adobeのソフトがまた落ちた〜」

「図面データ飛んだw」

「また徹夜だよ〜」



建築学生あるある発言・・・



僕が学生の頃から、今の便利な時代になっても、



「あなたが生きてるのは、原始時代なのですか?」



って聞きたくなるような、建築学生の発言があまりに多いので、なんでそうなるのかをTwitterで書こうと思ったんですけど、140文字じゃうまく書けないし、連投するとうざいし・・・



ってことで、短めの記事にまとめてみました。



とりあえず、効率の悪い作業して、忙しくて、徹夜することで



「あ〜、俺(私)、今日も寝ないで作業した。すげぇクリエイティブな作業してる〜」




っていうある種の満足感みたいなものもあるかと思いますので、今まで通りそういう生活を送りたいなら読まないほうが良いと思います。



ただ、僕はクリエイティブな発想なり、良い仕事をするうえで、アイデアや発想を洗練させるためには、極力人間がやらなくていい作業は機械に任せるというスタイル(性格)ですので、それに共感できる場合は一度読んでみて下さい。



まず、今の大学生は分からないのですが、僕が大学の頃っていうのは、わりと大学に入ってからパソコンを買ったって人が多かったです。



で、パソコンをあまり使ったことが無い状態で、突然大学の先輩や、大学の授業で勧められたAdobeのソフトとか、CADとかを使い始めるので、異常に効率が悪いのです。



のわりに、何故か道具だけは一人前にしようとしてて。



高性能のマック買っちゃったり、PCの性能をすごく気にしたり・・・



正直、プログラミングやPCに詳しくなり、「PC上の空間」はどういうシステム、計算で作られているのか?



というPCの基本をある程度理解していれば、少なくとも大学生程度のレベルの作業で(仕事し始めても対して変わりませんが・・・)、PCが落ちることなんてのはあり得ません。笑



大学生くらいでしたら、一般家庭用のスペックのPCを持ってる人がほとんどだと思うのですが、まさかPixarレベルの映画を作ってるわけでは無いでしょ?



何が目的なのか分かりませんが、大学生の課題をこなすとか、コンペで賞を取る程度であれば、2016年現在でもWindows Vista、CPUがCore 2くらい(8年くらい前のPC?)の性能で充分です。



ほんとに。



とりあえず、PCの中の空間の構成というものをよく理解してください。



そうするだけで、



「イラレ落ちた〜」



とか、言わなくて済みますから。正直、よく知ってる人からすれば、



「いや、どんだけすげぇ作業してるんだよ!」



って突っ込みたくなるような恥ずかしいレベルの発言ですからね。



しかも、PCのことを理解するって言っても、計算マクロが使えるようになれとか、C言語でプログラミングが出来るようになれとか、そんな難しい話でもないです。



簡単に例を挙げると、解像度4096×2160(一般的な4K)の物をハガキサイズ(10p×14.8p)に印刷した時と、解像度2048×1080(一般的な2K)に印刷した時、そのクオリティの差が気になるかどうか考えてみて下さい。



気になりますか?
※実際に印刷してみてください。僕は各解像度、各用紙でほとんどのパターンを実際に印刷して見比べる実験をしていますので。



僕は気にならないですね。




すごく微妙な手がかり(明るさ、黒の綺麗さ等)を元に当たりをつけることくらいは出来ますが、ほんとに難しいですよ。この違いを判別するより、ルービックキューブを6面そろえるほうが簡単です。
※ちなみに、僕は5分くらいでルービックキューブ6面そろえられます。笑



というか、審査員も気にならんでしょ。



「このブルーが、濃いターコイズブルーであるべきだ!が、しかし、これはネイビーだから、この作品は落選だな。」



こんなことは無いと思います。




僕の今の家のテレビは、60インチと140インチ(スクリーン)と50インチがあるんですけど、違いが分かるのは50インチの古いテレビと140インチのフルHDくらいで、60インチ4Kで番組を見てるときと、140インチ4Kで番組を見てる時は大きさ以外そこまで気になりません。



見る人のインパクトはそこまで変わらないし、学生のコンペ程度であれば、せいぜい拡大してもA1サイズでしょ?



同じ4Kであれば、60インチ(約1.4m×80p)と140インチ(約3m×2m)でほとんど変わらないんですから、それより小さい81p×54pのA1サイズなんて2Kだろうが4Kだろうが見分けつかないんですよ。



けど、何故かずっと4Kで編集してたりするんですよね。



そりゃ重いですよ。笑



結果同じクオリティならばわざわざ負荷の高い4Kで編集しなくても、最初から2Kで編集すれば負荷はおおよそ半分。



当たり前なんだけど、意外と誰もやってないんです。



こんな単純なことを知ってるだけで、Photoshopやイラストレーター、CADを使うとき、劇的に効率やスピードが上がります。



いらない作業やストレスを感じる必要もありません。



だって、解像度が半分、うまくいけば1/4ですから。
解像度が1/4の場合、PCスペックが高いもので高解像度を編集するより、PCスペックが半分で、低解像度の編集をする方が早いですからね。



画像加工に限らず、ほんとにね、今のPCってすごいんですよ。人間が想像できる単純作業なんてPCで大体出来ますからね。



CADなんてある程度システムを理解していれば、線が1本かけるだけで、オフセット、ミラー、トリミングってコマンドだけで、一般的なラーメン構造のビルの図面くらいならすぐ描けます。



CGの世界で言うと、立方体や円柱、球、円錐等の一般的な基本図形を描写出来れば、「subtract」っていうコマンドだけでほとんどの形を作画できます。



「あ〜、徹夜して作業したのにPC落ちたw」



その作業は、たぶん僕が小学生に「このコマンドをこういう風に打って、こう指示して」って教えても、同じクオリティになる作業です。



それなら、PCを最大限使いこなしましょう。結局、PCの画面上では、小学生が描いた直線も、大学生が描いた直線も、結果同じなんですから。



もっと大学生らしい頭の使い方をしましょう。



コマンド一つで出来る作業を1から10までやる暇があれば、もっと旅行言ったり、外散歩したり、人と話をしたりして、アイデアを磨けばいいんですよ。



とりあえず、ほんとに便利ですので、是非PCスキルを身に付けましょう。



一度身に付ければ、今後、より便利なものをゲイツさんやアップルさんが開発してくれますので、どんどん自分が楽になります。
※「楽をしろ」と言いたいわけでは無く、機械がやっても同じ作業をわざわざする必要は無いって意味ね。



アプリの使い方やCGの描きかたを先輩方に教えてもらうのも良いことですが、PCスキルのない人に教わると、効率の悪い描きかたが体に染み込みますので、基本は先輩方に教えてもらって、PCスキルを自分で身に着けて下さい。



それでは!



※補足:PCのスキルは日常生活でも役に立ちます。



例えば大学の宿題、レポート



大学の課題は面倒くさいですが、数字を扱うことの多い建築の課題では、ほとんどの課題や宿題が関数やプログラミングで解けます。



特に構造力学、材料力学



一度プログラムを作成すれば、永遠に使えますので、僕は課題の何割かをパソコンにやってもらっていました。



複雑な計算にも、流れがあります。人間が流れをつかめば、あとは細かい流れごとに計算プログラムを作成し、まとめて実行すれば答えが出てきますので。笑



僕の今の不動産の販売の仕事もそうです。



不動産を販売するのに、僕はよく手紙を使っています。こまめに、各お客さんの生活環境、収入、条件に合わせて、とても具体的に提案をする素晴らしい手紙なのです。(自分で言うのもあれですが・・・笑)
だから、僕が手紙を何通か送れば、一定の確率で数千万〜数億の売り上げが上がります。



で、この手紙は、すべてエクセルの関数で出来ています。
お客さんの一定の情報を入力すれば、自動で文章が出来上がるようにしています。



僕が調整しているところは、送るタイミングと順番だけ。
あと、文章のつながりやおおもとのプログラムを作るだけ。



ただ、最初から全自動でやってたわけでは無くて、何度も手書きで手紙を送って、何度も反応を確かめて、それをずっと統計取って、共通部分を探し出して、今の関数を作り、自動の手紙にしたわけです。



不動産業はブラック企業と言われていますが、僕の業務時間が非常に少ない無いのは、こういうPCの使い方をしているからです。



あと、株・FXの取引



これもある程度経験を積めば、日当1万程度の利益を取る目的であれば、PCで自動で出来ます。
僕はとりあえず1年間ずっと株、為替の値動きをほぼ1日中観察していたので、一定の取引ルールが自分の中に出来てきます。



このルールやシステムという、人間らしい部分を考えたのは僕ですが、実際に注文を入れる、値動きを監視するのはコンピュータでもできます。



なので、今は条件だけ僕が入力して、タイミングを見て注文を入れるのはコンピュータです。つまり、ほぼ自動で取引をしています。



あまり大金を動かしているわけではありませんが、これだけでほっといても1日1万くらい儲かります。



これだけ便利な世の中ですし、幸いなことに、建築学科は良くPCを使う学科です。



是非PCスキルを身に着けて下さい。



■ 関連記事



実践的GC作画の基礎




「ほんとに1日で建築コンペの作品って作れるのですか?」って質問に対する回答





posted by makku at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | CG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

元建築学生の、僕の就活の志望動機を書いてみた。

こんにちは。



すごいでしょ。たぶん1週間で3記事くらい更新しています。



2016年前半から半年くらいTwitterもブログも放置していたんですが、なんせ最近は暇で・・・。笑



暇って言っても仕事沢山あるんですが、自分のキャパが少し広がったんでしょうかね。



そこそこの数の案件かかえつつ、日々新しいことに挑戦しつつ、見たい映画みつつ、色々勉強しつつ、コンペにも出しつつ・・・



多分やってることは沢山あるのですが、自然と時間がねん出できるようになってきたのかなぁ。



あとは、最近自宅に居ることが多くなりましたので、色々と作業してる合間とか、外出していない時は何かメモる時間もありますので、半年間ブログを放置してた時に実は書いてた没記事とか、メモを編集して記事にしています。



で、最近



「そういえばあまり触れてないなぁ」



って思ったことが、僕の今の会社への志望動機というか、”なんで小さな会社に入ったか”というところです。



別記事でちょっとずつ触れているのですが、あまりここにフォーカスしたことがありませんので、今回はそれを記事にしようと思いました。



大学生や僕みたいな20代としては、色々と将来の進路や仕事、就職について不安があるかもしれませんので、参考になればと思います。



僕の仕事内容や僕が今居る会社について知らないって人は過去記事でいくつか触れている記事がありますのでそちらを読んで下さい。
※関連記事のリンクを貼っておきます。



■ 就職活動や進路選択に”失敗”があるとしたら・・・



■ 建築学生の、リアルなその後



■ 私生活や金銭事情について質問が来たので、私生活や金銭事情を書いてみた。




■ 大学生の就活お役立ち情報!?




それでは、僕が今の会社に入った動機です。



ちなみに、内容としては



「何故不動産業を選んだのか」



という内容では無くて



「何故小さい会社に就職しようと思ったか」



という内容です。



@大きな会社特有の、同期とのなれ合いみたいな新人研修が面倒くさいから



大きな会社に行くと、泊まり込みで行われる新人研修みたいなものがあります。



同期の仲間と絆を深めつつ、未来の上司と飯を食ったり、ありがたい話を聞いたり・・・



みたいな。



僕はサークル活動やチームプレイが極端に苦手な性格なので、そういう場所に行くとあまり積極的に動けないんですよね。



たぶんそれが僕の欠点なんですけど。



世に中には頭良くて、こびへつらうのも上手くて、世渡り上手な人が居ます。



僕はそんな人に勝てる気がしませんので、勝負しないでいいように、大々的に新人研修や仲良し会みたいなものを行っている会社を避けました。



A即戦力として扱ってもらえる確率が高いから



大人数が一気に入ってくる大企業ですと、新人は新人です。



どれだけ実力があっても、会社の売り上げに直結する人材でも、良い大学を出ていても「出来る新人」という扱いで、自由気ままにはやらせてもらえません。



日報を書いて、業務報告をして、上司に挨拶して・・・



大きな組織を維持するのには大切なことですが、僕はどうもこういうのが面倒くさくて嫌なんです。



ベンチャーは使えないとクビ切られますが、使えれば良い待遇です。
※使えない人はそもそも給料もらえないので自然に辞めますからね。



なので、あまり「社内教育」という概念がありません。



特に創業して間もないころは。



「自分で考えて勝手にやれば?個人成績なんであなたの成績なんて関係ないし」



みたいな先輩方の風潮が僕の性格に合っていましたね。



即戦力というより、放置みたいな感じですけど、これがなかなか大手では受けられない待遇なのです。
※ちなみに、最初はこんな扱いですが、今はとんでもなく可愛がってもらってると思いますよ。笑



B嫌らしい話、出来たばかりで人数が少ない会社だと、すぐ1番になれると思ったから



僕が今の会社に募集した時、社員の人数は社長を合わせて15人くらいでした。確か創業3年目(だったかな?)の時です。



従業員は、ヘッドハンティングで集めた中途ばかりです。



ただ、ベンチャーっていうのは売り上げや利益が出なければ潰れるリスクと常に隣り合わせですので、シビアに結果主義です。



大きな企業であれば「人情」とか「今まで貢献してくれたから」とかで優遇したり、内部留保で給料を払えますが、ベンチャーはそんな余裕ありませんので、非常に冷たい結果主義です。



「今現在売り上げを上げている人が会社に貢献している人材」



という評価の仕方です。しかも出来てまだ3年そこら。



もしここで1番になれば売り上げの大部分を自分が持っていけますし、ライバルも少ないです。ベテランやヘッドハンティングで集まった人材とはいえ、スタートラインはほぼ1列です。



なので、すぐ1番になれると思っていました。



ちなみに入社初年度の成績は2位でした。残念。
※その後はある程度優遇してもらい、成績もずっとコンスタントですので個人的にはあまり順位にこだわっていません。笑。だからといって今も順位悪くはないですよ。ただ、のんびり気ままに生活したいのです。



とりあえず、頭の良い優秀な人材は大手に行って、そこで壮絶な出世争いをします。



それに勝てる自信があれば良いと思いますが、僕は勝てる自信が無いので、こういう小さくて勝てそうな場所で全力で戦おうと思いました。



C特殊なスキルを持っている人が少ないから



地方のベンチャー企業は、確かにある特定の分野に優れた人が集まっているのですが、平均年齢もある程度高いので、英語とかパソコンとかに結構うといんです。



僕は英語はあまり得意では無いですが(特にスピーキング)、読み書き、聞き取りはそんなに困らない程度に出来ます。



あと、パソコンは小6の時から自分のパソコン持ってたので、相当詳しいです。
プログラミングも出来ますし、C言語、マクロ、html等、結構色々できます。



高校で数物、大学で建築を選考していましたので、PCスキルと組み合わせると、計算プログラムの作成とかグラフィックの作成とかも結構なクオリティで出来ます。



なので、HP編集やエクセルのフォーマットの編集、ポスターやグラフィック制作は未だに社内で僕しか出来ません。



こんなのは今やスタンダードなスキルなのですが、ベンチャーでは重宝されますので、そこも理由の一つです。



D未来のリスクは大企業とそこまで変わらないから。



会社がつぶれる可能性は今の時代、大企業も小企業もほぼ同じだと思います。



正確には、



潰れるリスクは違うけど、働けなくなるリスクは同じ



ということです。



大企業は内部留保も沢山ありますし、信用もあります。
ファイナンスの力もありますので、資本を集めるのにも困りません。だから潰れる確率は低いと思います。ただ、そこに従業員としてずっと居れるかどうかは別の話です。



大企業と小企業の株式を両方持っている場合は、大企業の株を持っているほうが小企業の株を持っているよりもリスクが少ないのですが、労働者としてみれば一緒です。



ここがなんでこうも勘違いされているのか分からないのですが、大企業の方がリスクが少ないのは株や投資の世界の中だけの話ですよ。



会社がつぶれることと働けることは別ですので、そこ勘違いしないように。



「自分が働けなくなっても、会社が存続してくれれば良いんだ!」



っていう愛社精神で潰れるリスクの心配をしているわけではないでしょ・・・?



あと、僕はもともと生涯雇用される気がないので、長い時間かけてじわじわと待遇が良くなるよりは、最初にどんと良い待遇になって、一気に基盤作ってのんびりしたいと思っています。



こういう僕の性格からすると、大企業よりも小企業のほうが有利だったんだと思います。



Eブランドに興味が無いから



Aさん「あの人、OOで働いてるらしいよ!」
Bさん「え、あの企業って平均年収1000万のあの企業!?」
Cさん「ねぇ、ライン交換しましょうよ!てへぺろ」


って言われてもうれしくないし、その当時僕には彼女(今の嫁)がいたので、特にモテるために社名ブランドが必要なわけでも無かったので、誰も知らない会社でも別に良いかなぁと思いましたね。
※ちなみに僕の嫁は元々有名な大企業のOLです。大企業のOLも色々大変らしいですよ。今は主婦ですけどね。


お金がすべてでは無いですが、給与面で見ると大企業って言っても、時給換算すれば1000円そこらです。



時給1000円か、

プレミアム時給1000円か




僕にとってはどっちも時給1000円ですので、あまり魅力を感じなかったです。



F従業員が少ないので、ほぼすべての仕事を自分で出来るから




少人数の会社って、部署が少ないので結構自分の専門外の仕事もしなきゃいけないんですけど、そういう仕事すると一連の流れをすべて経験出来るので、良い勉強になります。



人数多すぎて部署が分かれていると

Aさんは丸書いて
Bさんは三日月を書いて
Cさんは小さな丸を二つ書いて
Dさんはもっと小さな丸を1個書いて
Eさんは1本棒を書いて
Fさんは髭を書いて
Gさんは口を書いて・・・・・・



こういう感じだと、Aさんは丸を書くプロになれるかもしれませんが、自分がドラえもんの輪郭を描いているって実は分かってなかったりします。



A〜Gの工程すべて一人でやるのって最初は大変ですが、徐々にドラえもんを描いているって理解出来てきますし、違う工程の描きかたも分かってきます。



小さい企業では、こういう流れをすべて経験出来るのも魅力の一つですよ。



とりあえず、こんな感じで僕は今みたいな小さい会社を選びました。



なんとなく大学の就活見てると




大企業に行ったあいつはすごい


あいつは就職すべて落ちて、最終的に小さい会社に就職した



前者は成功者で後者は失敗みたいな空気感がありますが、僕個人としては決してそうでは無いと思いますし、必ずしも名前の通ったところに行けば道が開かれるわけではないと思います。



せっかく進路を決めるわけですので、周りの目や評価はあまり気にせず



「自分に合っているか?」



という視点で就活を考えてみると良いと思います。



あくまで、「合っているかどうか」です。



僕が小さい企業に入ってある程度ストレス無く快適に生活してるから、小さい企業に入るのが正解というわけでは無いので、そこは勘違いしないでくださいね。



それでは!




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posted by makku at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 就職 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする